3443通信 No.361
元在北京日本大使館大使 垂秀夫さん作
「悠久の時空」6
院長 三好 彰
はじめに
2013年9月、私がアレルギー調査で毎年訪れていた中国を訪問した際、当時は在北京日本大使館の政務公使だった垂 秀夫さんと出会いました。その経緯については記事『シンガポール大使館レセプション』(3443通信 No.355)に詳しいですが、大国中国に対して「言うべきことは毅然とした態度で言う」という姿勢でのぞまれ、まさに闘う大使としてご活躍されました。
そして2023年に退官された垂さんは、趣味であった写真家として活躍の場を移され、これまで中国で撮りためた珠玉の写真の一部を写真カレンダー『悠久の時空』として発行されました。
ここでは、カレンダーに収蔵された美麗な写真を、連載でご紹介していきます。

安徽省宏村
雄大な長江の流域にある安徽省の南端にある宏村は、集落そのものが文化遺産に指定された世界遺産の古村落です。北宋時代(960~1127年)に造られた祠堂や牌楼、民家などがほぼ完全な形で保存されている貴重な場所です。特に弘村は微州派建築と呼ばれる精巧な窓枠彫刻で知られる建築方法が用いられており、中国の古代農村の面影を強く残しています。
【公式】垂秀夫 Official Website

