3443通信 No.358
めまい(BPPV)症例のご紹介40
当院では、めまいで受診した患者さんに対してめまい治療法であるエプリー法を実施しています。エプリー法の施術前後の状態についてまとめた症例をご紹介いたします。
症例1
2024年6月頃、50代女性が口コミを聞き、ネットを見て当院を受診されました。
その方は、車に乗車中に車酔いとなり、その後から頭の中がグラグラ揺れたり、フラフラするような気持ち悪さを感じるようになりました。
特に起き上がりや寝返りの際にめまいが酷くなり、TVなどを見るのも辛く、車の運転ですら困難になったそうです。
その後、自宅近くの耳鼻科を受診したところ「耳の血流が悪くなっている」との診断を受けて処方で様子見となりましたが、治療を続けるも症状は改善せず、当院を受診されました。
補足ですが、2023年に右小脳動脈瘤が見つかり、2024年5月時点でのMRI撮影では変化なしとの診断を受けていました。
エプリー法の施術中は、体が逆さまや寝返りをするたびに気持ちが悪くなり、苦手な遊園地の乗り物に乗っているようだと話されていました。
ですが、治療の回数を重ねる内にめまい症状は落ち着いていき、今では日常生活に支障がでることはなくなったそうです。
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症例2
50代の女性の症例です。2024年2月、この方は自宅で頭を強く打ち、その数日後から1ヶ月ほど頭を下から上に向けた時や、ベッドに寝た瞬間、また起き上がった時などに周囲がグラグラとしたそうです。ただ、いつかは治るだろうと思い、かかりつけの内科で鎮暈剤を処方されました。
ですが、4カ月後の6月初旬、美容院で仰向けに洗髪されたいた際に再びめまいが再発します。
その時、当院のめまい患者さんでもあった美容師さんの勧めで当院を受診し、めまい治療を受けることになりました。
エプリー法を受けている際にもめまいはあったものの、治療を続ける内に視界が明るくなり、頭や目の奥がスッキリしていく感覚があったと話されていました。
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めまいの治療には、専門の医療機関での様々な検査が必要となります。得られたデータから正しい原因を突き止め、適切な診断がなされます。ご協力ありがとうございました。
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