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2024年10月 No.356

 

水彩画と随筆59

絵・文 渡邉 建介
院長 三好 彰


はじめに
 私の従弟である渡邉建介先生より、著書「水彩画と随筆」を拝受しました。渡邉先生は2011年に大学を退職後、その記念として描きためた水彩画をまとめた1冊目の画集を出版されました。
 渡邉先生は、生涯を通じて水彩画を描き続けると決心し、2冊、3冊と版を重ねられて2019年に4冊目の発行と相成りました。
 ご自身が訪れた世界各地の風景を、彩り豊かな水彩を用いて情感あふれる作品に仕上げられています。
 本誌では、渡邉先生の珠玉の作品の数々をシリーズでご紹介いたします。

05
作品名「ポンペイ遺跡」

 紀元1世紀のある日、一瞬にしてヴェスビオス火山の大噴火とともにその火山灰の中に閉じ込められた町である。2000年前の庶民の生活が現代に蘇った奇跡でもある。私の敬愛する小学時代の美術の先生がこの遺跡にぜひとも行ってみたいと熱っぽく話していたのを今でも思い出す。目蓋の中に遺跡の情景を焼き付けておこう。そして日本に帰ったら恩師にポンペイ遺跡のことを話してあげよう。

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