2024年9月 No.355
訪れた人たち
~安食あつしさん~
図1
当院を訪れる患者さんには、さまざまな耳鼻咽喉科の症状を訴える方が日々多く来院されますが、病気とは関係のない背景をお持ちの方がいらっしゃいます。
―—安食あつしさん。
安食(あじき)という苗字は全国に約4,000人ほど。現在の茨城県(常陸国新治郡安食郷)が由来と伝わったとされ、中臣鎌足が天智天皇から賜った氏・道兼流や、清和天皇の子孫(源氏)の氏・浦野氏流などに繋がっているそうです。
安食さんは、院長の父親の代から通院されている患者さんで、当院が泉区に開業してからも通われている長いお付き合いのある方です。
その安食さんが、この度『羽州街道』という楽曲を発表され、産経新聞にも紹介されました(図1)。
もともと歌を唄うことが好きだった安食さんは、生家のある山形から仙台に出てきた折にカラオケの魅力にドはまりし、以来、機会があるごとに大好きな歌を唄われてきました。
ですが、ある時に体調を崩されたことがきっかけで、歌への向き合い方を考え直すことになります。これまでと同じようにいかにして歌を自由に表現するのか。安食さんは新たな境地を切り開きます。
まず歌を唄うためには、まず自身の体を整える必要があると気付かされた安食さんは、複式呼吸による歌唱をすることで健康維持に繋がるとの考えから、複式健康カラオケ愛好会を立ち上げます。
一言に腹式呼吸と言っても、安定的に呼吸を維持しながら上手に活用することは想像以上に難しいとのこと。そのため週1回のペースで歌謡教室を開催し、正しい呼吸法を用いた歌唱法を伝える活動を続けられてきました。
現在では、キングレコード歌謡文化アカデミーの認定指導者、日本音楽振興会認定カラオケ講師などを務められ、カラオケ大会などに応募してくるのど自慢な歌い手の審査なども手掛けられているそうです
そんな安食さんの歌う『羽州街道』は、タイトルの如く秋田県を縦断する羽州街道にちなんだ曲です。
羽州街道とは、江戸時代に整備された奥州街道にならぶ東北二大街道のひとつとして、人・物流の動脈として利用されてきました。北は青森市、南は福島県桑折町を分岐点にして奥州街道から西に別れ、山形・秋田県を縦に貫いています。
曲中では、その羽州街道の情景が次々と歌い上げられ、土地勘のある人であればパッと街道沿いの景色が浮かんでくるのではないでしょうか。
こうした楽曲は、安食さんが所属されている会の会員が作詞・作曲されたものを組み合わせ、それを会員同士で意見を出し合いながら一つの作品に仕上げていくそうです。
ぜひ、下記のユーチューブチャンネルからご視聴ください!
https://www.youtube.com/watch?v=Z78xbWadXi0(シーズ・ファクトリー)