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2024年8月 No.354

 

水彩画と随筆57

絵・文 渡邉 建介
院長 三好 彰


はじめに
 私の従弟である渡邉建介先生より、著書「水彩画と随筆」を拝受しました。渡邉先生は2011年に大学を退職後、その記念として描きためた水彩画をまとめた1冊目の画集を出版されました。
 渡邉先生は、生涯を通じて水彩画を描き続けると決心し、2冊、3冊と版を重ねられて2019年に4冊目の発行と相成りました。
 ご自身が訪れた世界各地の風景を、彩り豊かな水彩を用いて情感あふれる作品に仕上げられています。
 本誌では、渡邉先生の珠玉の作品の数々をシリーズでご紹介いたします。

03
作品名「リアルト橋の上から」


 リアルト橋は大運河にかかる逆V字型の大きな橋だ。以前は木製だったようだが16世紀に現在の石造りに架け替えられたそうだ。サン・マルコ広場からお土産屋が立ち並ぶ路地を通ってリアルト橋に到着した。途中でベネチアングラスを物色しながら歩いたので、結構な距離だったが気が付いたら橋の袂に到着していた。橋の上から大運河をゆっくりと見学した。運河には観光用のゴンドラや定期水上バスなどが往来し、いつまで見ていても飽きない。橋の下の喫茶店でコーヒーを飲んで一休みした。

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