2024年3月 No.349
院長のひとりごと
このコーナーは、私個人の自由気ままなひとりごとを呟くコーナーです。
【伊勢 雅臣】日本人が知らない米メディアの実態…
(伊勢氏のメルマガ「パワーゲーム」2/5号より一部抜粋|PDF)
【イスラエル】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のガザ本部地下にハマスのサーバーがあった
(加藤 健@JapanLobby|ツイッター)
【中国・ハマス】中国とハマスの関係性(PDF)
(藤井厳喜・林建良『台湾ボイスレポート』31巻より一部抜粋)
【秋葉賢也】駐日インド大使館を表敬訪問
(秋葉賢也@akibakenya|ツイッター)
【秋葉賢也】駐日シンガポール大使の公邸ディナーにご招待いただきました
(秋葉賢也@akibakenya|ツイッター)
私も秋葉代議士と共にシンガポール大使の夕食会にお招き頂き、とても有意義な時間を過ごさせて頂きました。
【ワクチン】新型コロナウイルスのワクチン開発は軍だった!?
(matatabi@matatabi_catnip|ツイッター)
【丸谷元人】血税から支払われたウクライナ支援金の行きつく先は?
(丸谷元人@h_marutani|ツイッター)
【情報倫理】天皇陛下「尊重し合える寛容な社会を願う」
(和中 光次@111g0|ツイッター)
【岩手医大】エッセイ「アレルギー疫学調査の思い出」の反響
岩手医科大学在学中の古い知り合いから、私のエッセイ贈呈のお礼状を頂きました。
「春ももうすぐそこまでやって来ている気配です。
卒業して半世紀近く、感慨深いものです。
過日はいろいろ資料をお送り頂きありがとうございました。銀行融資の一件など痛快でした。」
【ウ・ロ戦争】3年目に入ったロシアのウクライナ侵略
(小泉悠と読む軍事大国ロシアの世界戦略 第255号の編集後記より一部抜粋)
もう散々言われていることですが、2月24日を以てロシアのウクライナ侵略は3年目に入りました。普段、私はこの戦争のことを第二次ロシア・ウクライナ戦争と呼んでいるのですが、ここでは敢えて「ロシアのウクライナ侵略」という言葉を使いたいと思います。
なんとなれば、この2周年の前後、「現実を見ないウクライナが土地を取り戻そうと固執して戦争が長引いている」といった類の言説にいくつか遭遇したためです。しかし、この種の言説には二つの問題があります。
その第一は、土地を諦めさえすれば今すぐにでも戦争は終わる、すなわち土地と停戦は交換可能であるという前提が置かれていることです。しかし、この戦争が始まるときにプーチンが語ったこと、あるいは最近タッカー・カールソンに語ったことを素直に受け取るなら、ロシアの戦争目的はそもそも土地ではない。ウクライナをロシアの強い影響下に置くこと、古臭い表現を用いるならば、ロシアの属国とか保護国にすることだと考えられるでしょう。この意味ではロシアはまだ全く戦争目的を達しておらず(これもプーチンがカールソンに対してはっきり述べています)、ロシア軍が占拠した18%の領土を放棄するとウクライナ側が表明しても戦争は終わらないでしょう。その状況でプーチンが停戦に同意するなら、それはウクライナの主権制限、まさに戦争開始前に述べた「非ナチ化(現政権の転覆)」、「中立化(NATO非加盟の確約)」、「非軍事化(ウクライナ軍の武装解除)」を伴うものとなる可能性が非常に高いと思います。
ウクライナ国民がそれもやむなしというなら、外野の私がどうこういう権利はありません。しかし、元にウクライナ国民がロシアの秩序の下では生きていきたくないと考えて抵抗を続けるなら、これもまた外野がどうこういう権利はないでしょう。
「ロシアの侵略」を強調する理由の第二はここにあります。これは二つの国家が利権争いをしているのではなくて、一方が国連憲章違反の公然たる侵略を行なっており、他方はそれに対して国連憲章で認められ自衛権を発動しているのだ、という構図は何度も繰り返し確認しておく必要があります。その上で、ウクライナが諦めないから戦争が長引くのだからというのはやはり著しい事実誤認で、ウクライナが諦めないことによって長引いているのは、ロシアの侵略意図の達成です。あるいは主権国家としてのウクライナの存続です。