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2023年12月 No.346

 

奥会津展 in 仙台に行って来ました

秘書課 菅野 瞳

図01

はじめに
 去る2023年10月13日(金)、仙台市青葉区にある電力ビルの1階グリーンプラザ・アクアホールにて、10月11日(水)より3日間開催された“奥会津展”に行って来ました(図1、2)。

図02
 図2 会場前の様子


 奥会津と言えば菅野! とは、誰も仰いませんが(笑)、一度足を運んで以来、奥会津に魅せられている私には大好物の取材となりました。
 入口をくぐるや否や、そこには見慣れた星賢孝氏(図3)のフォトが多数展示されています(図4~6)。

図03
 図3

図04
 図4

図05
 図5

図06
 図6


 一通り場内を見渡すと、そこには「ご無沙汰しています!」と思わず挨拶をしたくなるような、愛くるしい顔の赤べこさんが見えます。からむし織コースター作り、赤べこ絵付け体験など、奥会津ならではの体験が出来るコーナーが設けられており、私の興味をこれでもか! と搔き立てます。

むし違い? のからむし織
 皆さんは、“からむし”をご存知でしょうか?私が浮かんだものは、虫の方であり、無論それは、むし違いです(笑)。
“からむし”とは、繊維質がとても強い植物で、高級織物の原料なのだそうです。縄文時代から使用されていましたが、今では継続的に栽培している地方は、本州では南会津にある昭和村だけなのだそうです(図7)。

図07
 図7 からむしの説明


 からむしを収穫の後、織物の糸になるまでの工程を見てみると、なんとまぁ手がかかることかかること……糸がとてもデリケートなため、機織り作業には高度な技術を必要とするのだとか(図8~10)。

 からむし織の衣服は、肌に付着しない夏衣として気持ちよく、一度着用すれば他の織物を着ることが出来なくなる代物なのだとか。昭和村の伝統産業として、是非受け継がれて欲しいものだと思いました。

図08
 図8 からむしを糸にして編んでいきます

図09
 図9 糸を紡ぐ糸車

図10
 図10 糸を縦横に組んで布にする機織り


暖かさを感じる色鉛筆絵画
 からむし織のコーナーを後にし、私が次に目に留まったものは、大竹恵子先生の色鉛筆絵画体験でした(図11)。大竹恵子先生は福島県金山町のご出身ですが、昨今、お住まいだった神奈川県からUターンされ、現在は金山町の地域おこし協力隊として活動をされています。
 私が乗車をした只見線の風景だけではなく、奥会津の四季、奥会津の人々の生活風景など、地元愛が多分に込められた絵を描かれており、その作品からは本当に故郷がお好きなんだぁ~という気持ちが、痛い程に感じられます(図12、13)。

図11
 図11 描き方を教えて貰えます

図12
 図12 暖かい雰囲気が伝わってくる色鉛筆画

図13
 図13 作品の数々


 時間を忘れ、食い入るように先生の作品を見ていた私に、「是非、色鉛筆絵画の世界を体験してみませんか」というお誘いがありました。そのお言葉に甘え、色鉛筆画家の先生様から直々に教えを乞います。
 色鉛筆の芯の使い方(角度や強度)で、こんなにも立体物に差が生じるものなのかでしょうか。今までに味わったことのない、絵を描くことの楽しさを感じました。

 私という人間は、本当は秘めた絵の才能の持ち主なのではないか? と、密かに調子に乗ったことは内緒です。先生にも太鼓判を押して頂き、大満足で描き終えた作品にサインを認め、色鉛筆絵画体験は終了しました(図14)。

図14
 図14 天才的?な才能があるんじゃないかと夢想しました


 その後、大竹先生と暫し歓談をする時間に恵まれ、私が未踏の地であった奥会津地方に出向き、全線開通を果たしたばかりであった只見線に乗車したこと、8月の月初には、柳津町で開かれた花火大会に足を運んだこと、トロッコ列車に揺られたことなど、奥会津への愛をお伝えしました。
 奥会津展の場内を見渡せば一目瞭然のことではありましたが、只見線を筆頭に、奥会津地方が観光業にとても力を注いでいることが分かります。奥会津地方を、もっともっと知って頂こうと作成された力作のパンフレットには、今後のイベント情報の告知がありました。

 私が持ち帰ったパンフレットに目を通された院長から、是非このアクティビティにアプライを、と早速のご指示を受けます。同月29日に行われるお肉のフェス? それとも、豪雪時に映える雪月列火(会津中川駅裏手の雪原に手作りのペットボトルキャンドルを数百本並べ、明かりの揺らめきを楽しむイベント)の、どちらも足を運んでみたいイベントではありますが、私の予想は見事なまでに大ハズレでした。それはそうです、院長はアクティビティと仰っていました。私が次に出向く奥会津でのイベント……それは……“霧幻峡カヤックツアー”です。

「えっ? 恐っ……」

 それが率直な感想ではありましたが、恐いもの見たさの子供心を忘れない私には、案外恰好の取材になるかもしれません。3日間という短い期間ではありましたが、仙台市中心部で開催された奥会津展には、数多くの方が来場され、体験コーナーを満喫し、奥会津の魅力が詰まったパンフレットを片手に帰路に就いていました。

 私もまた、思いがけず久々に触れることになった奥会津の魅力に、今回もまた魅了されました。おっかなびっくりではありますが、初体験のカヌーに乗り、絶景を誇る霧幻峡に花を添えられるよう、カヌーを漕ぐ素振りから頑張りたいと思います。

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