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2023年3月 No.337

 

院長のひとりごと


 このコーナーは、私個人の自由気ままなひとりごとを呟くコーナーです。


【秋葉賢也】空家等対策推進法を改正。4月から相続登記が義務化されます。
 (秋葉賢也@akibakenya|ツイッター)

【我那覇真子】番組「ウォールーム」よりライブ出演(日本語訳)
 (我那覇真子@ganaha_masako|ツイッター)

【我那覇真子】ツイッターはFBIの子会社!? 米公聴会より
 (我那覇真子@ganaha_masako|ツイッター)

【自衛隊】自衛隊が高速道路を使えない理由に驚愕
 (小笠原理恵「自衛隊ができない100のこと」|日刊SPA!)

【歴史】沖縄戦 日本軍の命令で自決は実は創作⁉
 (こたママ@kotamama318|ツイッター)

【藤井聡】政治学的な腐敗と岸田政権
(藤井聡のメルマガ「クライテリオン」より一部抜粋)

 今、岸田政権では実に多くの道義的不正が横行しています。所得倍増や新自由主義からの決別や公益資本主義等と言って選挙で投票してもらっておきながら、政権の座につくや即座にその約束を全て反故。それどころか正反対の増税や新自由主義を加速していますが、これは極めて深刻な道義的不正と言わざるを得ません。ただし、最も分かり易い道義的不正は、総理自身の息子を弱冠32歳の息子・翔太郎君に、将来の議員世襲のために政治経験を積ませたいという思い『だけ』に基づいて、政権運営の要である「総理大臣秘書官」に、異例中の異例を幾重にも重ねて着任させているという事実。
 ここで、政治学という学問における議論を踏まえれば、こうした道義的不正が横行するのは、その政府が「腐敗」(コラプション)しているからだと認定することができます。

 政治学的に腐敗とは、
『公職に携わる人々が自らの私利私欲のために地位を濫用する(という政治現象)』です(参照:https://the-criterion.jp/mail-magazine/m20200224/)。

 例えば岸田氏は、総理という「公職」に付いたのは、本来は「所得倍増・新自由主義都の決別・公益資本主義」を実現する「ため」であり、それが有権者との「約束」だったのですが、一旦総理という公職に就けば、そんな約束を守らなければならない法的義務はありません。状況が変わっただの、今やる準備をしているだなどと、いくらでも言い訳ができます。そして、そうやってウソをついて総理総裁になれば、後は、自分の私利私欲を、その総理総裁の権限を使って思う存分追求出来るわけです。

 で、そんな私利私欲の典型が、弱冠32歳の彼の息子・翔太郎君を総理秘書官に仕立て上げるという異例中の異例の人事。これ程にあからさまな腐敗は、我が国では殆ど見られないという程に酷い人事です。

 第一に、総理の政務秘書官は総理秘書官の中でも特に大切な役職で、これまで安倍内閣の今井氏や小泉内閣の飯島氏など、総理判断の枢要部分を決定する強大な政治的影響力を持つ役職です。「自分の息子に経験を積ませたいから」なぞという理由で、その重大な役職を担わせていいようなものではありません。明らかな「私益のための公的職権の濫用」です。

 第二に、そうした批判に耐えられないと判断した岸田総理は、これまでずっと一名だったこの政務の総理秘書官の席を「二つ」用意し、一つを一般的な官僚に、一つを翔太郎君にあてがう事にしたのです。総理大臣ですからそうすることは可能なのでしょうが、それはあくまでも、「息子に経験を積ませたい」という私利私欲が動機です。したがって、この秘書官の席を二つ設けたという事実もまた、明らかな「私益のための公的職権の濫用」なのです。

 第三に、政治家が息子を秘書にすることは珍しい事ではありませんが、「総理秘書官に息子を任用」するケースは異例です。それでも岸信介総理が息子の安倍晋太郎氏を任用したケース、福田康夫総理が息子の福田達夫氏を任用したケースの2例がありますが、それらのケースと今回のケースが全く違うのは、先例はいずれも秘書として一定の経験を積んでから秘書官に任用しており、必ずしも「身内びいき」だけだとは断定しずらいという側面がありましたが、今回のケースは息子に殆ど経験が無いままに秘書官に任用しており、「身内びいき」以外の説明は不可能であるという点にあります。
 すなわち、岸田総理自身は息子の秘書官任用などさも当たり前で、何ら問題ないという体裁で説明していますが、全くそうではないのです。繰り返しますが、ここまで秘書経験の無い人間を政務担当の総理秘書官にした例は無いわけで、しかも、政務秘書官を二名に増やして無理矢理息子をねじ込むという先例は皆無なのであって、この人事は異例中の異例の人事なわけで、「私益のための公的職権の濫用」と解釈する以外に理性的解釈はあり得ないわけです。

 第四に、翔太郎氏自身が、秘書官になったことで「普通の人が入れないところに入れるから嬉しい」と周囲に漏らしていることも報道されていますが、これは、翔太郎氏自身が、「私益のための公的職権の濫用」をしている明確な証拠と言えます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/33116eb94c3397253976c342534aa90e9433324f
 そして言うまでもなく、そういう人物を、自分の息子だからというだけの理由で総理秘書官という途轍もなく大きな重責の役職に就かせている岸田文雄氏も、「私益のための(秘書官任命権という)公的職権の濫用」をしていることが明白となっているわけです。

 以上の四点より、岸田氏が「私益のための公的職権の濫用」をしていることは明々白々であると断定せざるを得ません。

 つまり政治学定義からして、岸田総理本人が凄まじく「腐敗」していることは何人たりとも疑い得ない科学的事実だと断じ得るわけです。したがって彼を中心として作られている岸田内閣、岸田政権そのものも、必然的に激しく腐敗していると断ぜざるを得ないのです。

【北野幸伯】自由の国と平等の国、栄えるのはどっち?
(北野幸伯のメルマガ「パワーゲーム」より一部抜粋)

★自由の国と平等の国、栄えるのはどっち?
 ダイレクト出版・パワーゲームメルマガ読者の皆さまこんにちは! 北野幸伯です。
 今日は、私が30年以上前に聞いた話をお伝えします。

 ネタ元は、故 渡部昇一先生です。

▼矛盾する自由と平等
 1789年に起こったフランス革命。スローガンは、「自由、平等、博愛」でした。
 博愛というのは、「すべての人を等しく愛すること」だそうです。
 これは問題ありません。

 問題は、「自由」と「平等」です。

 この二つは、両立するのでしょうか?
 両立するものもあるでしょう。
 たとえば、「すべての人種は平等である」。
 これは、成り立ちます。

 オバマさんは、200年前に生まれていれば、合法的奴隷でした。
 それが、今ではアメリカの大統領になることができる。

 イギリスのスナク首相は、インド系です。
 100年前に生まれていれば、イギリスの植民地人でした。
 それが今では、イギリス政界のトップにいる。

 これらの事実は、
「人種間の平等が進んできている証拠」といえるでしょう。

 しかし、平等には、他の側面もあります。

 たとえば、「お金」についてはどうでしょうか?
 自由を重んじれば、貧富の差はどんどん拡大していきます。
 つまり平等でなくなっていく。

 一方、平等を重んじれば、貧富の差は開かないでしょう。
 しかし、お金を儲ける能力に長けている人たちの自由を制限することになります。

 このように、自由と平等は両立しないことがあるのです。

▼自由を重視したアメリカ、平等を重視したソ連
 フランス革命のスローガン。
 自由を平等より重視した国がアメリカでした。
 平等を自由より重視した国がソ連でした。

 ほとんどの人は忘れていると思いますが、ソ連は元々、「万民平等」を掲げて誕生した国だったのです。

 第2次大戦後、自由の国アメリカと、平等の国ソ連の冷戦がはじまりました。
 勝ったのは、「自由の国」アメリカでした。
 なぜ、自由が平等に勝利したのでしょうか?

▼平等とは、「もっとも足の遅い子に合わせること」
 考えてみましょう。
 小学生のかけっこを想像してみてください。

 足の速い子と遅い子がいます。
 運動会でかけっこをすれば、当然1位、2位、3位、4位と順位がつけられます。

 これが「自由」な状態です。

 では、「平等」を重視したらどうなるでしょうか?

 先生は、「人類みな平等、皆で手をつないで、一緒にゴールしましょう!」と命令します。
 するとどういうことが起こるでしょうか?
 足の速い子供たちは、もっとも足の遅い子供達にあわせて走ることになる。
 足の速い子供達の自由は制限され、平等は達成されるのです。

 社会に出ると、どういうことが起こるでしょうか?

 社会には、「お金儲けをする人たち」と「お金儲けをしない人たち」がいます。
 お金儲けをしない人とは、たとえば、公務員、公立学校の先生、警察官、自衛官などです。
 これらの人たちは、社会に絶対必要です。
 だから、尊敬し、大切にするべきでしょう。

 お金儲けをする人たちは、会社を経営したり、投資をしたりします。
 もちろん、会社員も、「お金儲けをする人」です。

 しかし、彼らは「お金儲けだけ」しているわけではありません。
 社会の人たちが必要としているものを作ったり、サービスを提供して、結果としてお金を稼いでいるのです。
 自由の国では、お金儲けが得意な人は、どんどんお金持ちになっていきます。

 一方、自由よりも平等を重んじる国では、
「能力のある人がお金持ちになるのを阻止する力」が働きます。

 どうやって、政府は、能力のある人がお金持ちになるのを阻止するのでしょうか? 税金を通してです。

 たとえば日本の所得税+市民税、最高税率は55%です。

 私たちは学校で、「江戸時代は、五公五民でした。つまり、税率50%です。ひどい時代でした。」と習いました。
 ところが、今の日本も、お金持ちは江戸時代より多くの税金を払わされているのです。

 一方、アメリカの所得税率は最高37%。
 日米の差は、18%。
 年収1億円の人は、アメリカで3700万円、日本で5500万円の所得税を払うことになります。

 その差、一年で1800万円!

 ちなみに、私の知人のネット長者には、シンガポールに移住する人がたくさんいます。
 以前は、香港に引っ越す人もたくさんいました。
 しかし、2020年に香港国家安全維持法が施行された後は、シンガポールが人気です。

 シンガポールの所得税の最高税率は22%。
 年収1億円の人は、2200万円の所得税を払います。

 日本5500万円 - シンガポール2200万円 = 3300万円
 同じ所得なら、シンガポールに住めば、1年間で3300万円もお得なのです、引っ越したくなる気持ちもわかるでしょう。

 ちなみに、シンガポールの一人当たりGDPは2021年度、72,794ドルで世界5位でした。
 日本は同年、39,301ドルで世界27位。
 自由(と規律)の国シンガポールの一人当たりGDPは、日本の1.8倍で、圧勝です。

▼平等が主の国は亡びる
 30年以上前に渡部昇一先生から聞いた話。
 本質は、「自由が主で、平等が従でなければならない」ということです。

 もちろん、自由も平等も大事です。
 しかし、「どちらがより大事か?」と聞かれたら、「自由だ」ということなのです。

 私は、この話を聞いて、「本当にその通りだ!」と思いました。

 なぜでしょうか?

 私が1990年に留学した国ソ連は、「平等を世界一重視した国」でした。
 そして、平等を世界一重視したソ連は、1991年に崩壊した。

 繰り返しになりますが、なぜ「自由より平等を重んじる国」は成長しないのか?
 重税によって金持ちがつぶされていくからです。

▼日本はどうすべきなのか?
 私は、何がいいたいのでしょうか?
 私は、「全員一律のフラット税を導入せよ」と主張しているわけではありません。

 ちなみにロシアの所得税率は、一律13%でした。
(今は、13%と15%の二段階です。それでも安い。)

 これで、ロシアは、とんでもなく貧富の差が開いた国になりました。
 だから、ある程度の累進課税は必要でしょう。

  しかし、最高税率55%は高すぎます。

 これをアメリカ並の37%まで引き下げれば、社会に活力がでてくるでしょう。
 それと、これは「平等サイド」ですが、最低賃金を徐々に引き上げていくことも絶対必要だと思います。

 そして、増税に反対しましょう。
 私は、「日本の閉塞感の理由」として、三つをあげています。

・少子化問題は解決不可能と信じ込んでいること
・ひどい労働環境(改善されてきていますが)
・重税

 岸田さんは、「防衛増税」「消費税引き上げ」「異次元の少子化対策増税」など、いろいろ画策しているみたいです。
 総裁選の時は、「私は財務省のポチではありません」といっていましたが、結局そうであることを、証明しつつあります。

 繰り返しますが、「自由が主で平等が従」です。

 平等を主とする政府は、税金を上げることで、金持ちつぶしをしていく。
(消費税率が引き上げられると、一般庶民の豊かさもつぶされていきます。)

 結果、かけっこの例のごとく、国民も国も貧しくなり滅びの道をいくのです。

 私たちは、ソ連の教訓から学ぶべきです。

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