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2023年3月 No.337

 

論文「難聴児・者に対する新型コロナウイルス対策マスク装用の影響」(耳鼻と臨床 69巻1号)の反響


 本号に掲載された論文『三好 彰:難聴児・者に対する新型コロナウイルス対策マスク装用の影響. 耳鼻69: 62-67, 2023』の反響をご紹介いたいします(50音順)。

秋葉 賢也 さま(前 復興大臣・衆議院議員)より
 この度は、三好先生共同論文『難聴児・者に対する新型コロナウイルス対策マスク装用の影響』(抜粋)をお贈り頂き、誠に有難うございます。
 新型コロナウイルス対策として国民にマスクの常時装用を国が奨励する状況において見過ごされていた難聴児・者の日常生活におけるコミュニケーションの問題に焦点を当てアンケート調査・分析された貴重なご研究で、大変興味深く拝読させて頂きました。
 今後の新たな感染症対策を立案する過程において、配慮しなければならない重要な視点として、心にしっかり刻んで参ります。


阿部 隆 先生(阿部耳鼻咽喉科医院 院長)より
 耳鼻と臨床の論文「難聴児・者に対するマスクの影響について」をお送り頂きまして有難うございました。よくぞ書いて下さったと諸手を挙げて嬉しく拝見しました。
 マスク着用は、国がつけなさいとか指示をするような性質のものではそもそもないはずですが、まだどれほどの病原性かわからなかった初めの頃ならいざ知らず、今もまだ怖い怖いと不安をあおっているような政府の対応には腹が立ちます。
 ただ、これからも適切にマスクをつけて感染対策を取ることは必要だとも思いますので、大事なことは、この論文で貴君が指摘されたように、難聴児者に悪影響が少ないマスクを着用することだと思います。
 そのようなマスクをどうすれば手に入れられるのか、しかも比較的に安価に、がこれからの課題だと思います。
 そのような情報を発信していただくことと、更に可能なら貴君が設計した安価なマスクを開発して下さることを期待します。
 私も、ぜひ欲しいところです。有難うございました。

病院ホームページは こちら です。
院長監修の医学コミック「難聴早期発見伝」にも登場されています。

石川 和夫 先生(元秋田大学医学部耳鼻咽喉科 教授)
 耳鼻と臨床誌の別冊ありがとうございました。ご活躍を祈っております。


稲福 繁 先生(元愛知医科大学 元教授、愛知淑徳大学クリニック 院長)より
 マスク装用に関する論文別冊、有難うございました。難聴者にとってのマスク装用の問題は、ほんとに重要ですよね。勉強になりました。


上野 陽之助 先生(元耳鼻咽喉科上野医院 院長)より
『難聴児・者に対する新型コロナウイルス対策マスク装用の影響』別刷お送り戴き有難うございました。いい観点でした。世の中にいろいろ影響を与えた新コロナは人のスキをついて、この問題まだまだ続きそうですね。
 開業医の3分の2は、正直関わりたくないというアンケートもあり、組織を維持する苦悩がおしはかられます。


江上 徹也 先生(江上耳鼻咽喉科・めまいクリニック 顧問)より
 先日から論文の別刷を贈って頂き恐縮です。
 難聴者に対する先生の「思いやり」を感じます。
 今後の御発展を期待しております。


大上 清 さま(元宝塚市難聴者協会 会長)より
 本日はご丁重な書状と貴重な資料を拝受し誠に恐縮しています。
 コロナ禍の渦中に必要な中途失聴・難聴者・難聴児のコミ問題に係るアンケート調査の結果をまとめお知らせくださり有難うございます。
 私も高齢になりましたが、87歳で人工内耳を装用して8年になります。お陰で一対一の会話は可能になりました。しかし仰せのとおり外出時はマスクを装用していますが発音が明瞭に聞こえません。岸田総理がテレビで議会答弁されていますが、マスクを外してされています。
 加齢性の中軽度の難聴者が激増し補聴器装用問題が課題になり、認定補聴器技能者を交えて勉強会をしています。そうした機会に先生から頂いた調査結果等を配布し行政、そして当事者仲間にも啓発に努めたいと思っています。
 特に透明マスク、耳マークの積極的な普及啓発はコロナ問題に関連する喫緊の課題です。三笠宮寛仁殿下が全難聴全国大会招聘も先生の繋がりによるものと私は聞いていますが、今も昔も変らぬご指導ご支援を心から感謝します。


大沼 直紀 先生(日本財団 電話リレーサービス 理事長、東京大学先端科学技術研究センター客員教授)より
 耳鼻と臨床にご掲載の論文『難聴児・者に対する新型コロナウイルス対策マスク装用の影響』をご恵贈いただき、有り難うございます。難聴者への三好先生ならではの温かい視点と支援を改めて感じた次第です。

電話リレーサービス
 URL:https://nftrs.or.jp/
利用者登録のご案内(動画)
 URL:https://www.youtube.com/watch?v=27QHOFvMSNA&t=2s
大沼直紀先生聴覚障害に関わる方々へのメッセージ」(2022年7~9月号)


加我 君孝 先生(元東京大学医学部耳鼻咽喉科 教授)より
 耳鼻と臨床誌の論分コピーを拝受しました。ありがとうございました。

加我 君孝Dr. からのハガキ
 お礼のハガキより

 加我君孝先生については「訪れた人々」(3443通信 No.319)をご覧下さい。


片山 幸太郎 先生(元自衛隊福岡病院 医務官)より
 ご教示ありがとうございました。
 口元が視野にあることで情報の伝達が容易・確実になることを明示しておられ感嘆致しました。


齋藤 修 先生(奈良県立医科大学附属病院 耳鼻咽喉科 医療技術センター)より
 三好先生の論文ありがとうございました。臨床では難聴者の多くがマスクでの聞きにくさについて、もう少し難聴者への認識が深まれば良いのにと訴えられてきます。
 そのような方々へ先生の論文を紹介することでマスクに対する啓蒙が行なわれていると知り、喜んでくれる患者さんもいらっしゃいます。ありがとうございます。
 コロナでの生活も徐々に変化してきており、今後マスクの着用がどのようになるのかは気になるところです。


白幡 雄一 先生(東京都)より
 この度は難聴者に対するマスク装用の影響についての論文を上梓されたこと、お慶び申し上げます。以前から先生は中途難聴者の生活環境を向上させるべく種々研鑽をつまれておられました。先生のご努力に頭が下がる思いです。
 公衆衛生学的には感染症予防にマスク装用は避けられません。ことに対面での会話にはマスクは感染のリスクを減らす必要なデバイスと言えましょう。しかし難聴者の視点がこれまでの研究には抜け落ちていたように思えます。
 先生の研究はその点では大変有意義な研究であったと思います。
 私はこれからの時代はAIを用いたさらに進化したポケトークなどの補聴器に救いがあるように思いますがいかがでしょう。


中山 明峰 先生(めいほう睡眠めまいクリニック 院長)より
 ご論文を頂き、改めて読ませて頂きますと、先生は常に社会問題に対し耳鼻科医がするべきことに対し、抵抗勢力にもめげず、弱者のことのみを思ってやられているリサーチに心から敬服申し上げます。さすが先生で、これからも先生を模範に突き進めて行きたいと思っております。引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

病院ホームページは こちら です。


羽根田 潔 先生(元東北大学胸部外科 助教授、NPO法人エバーオンワード 代表)より
 この度は『耳鼻と臨床』に『難聴児・者に対する新型コロナウイルス対策マスク装用の影響』をご発表なされまして、おめでとうございます。大変興味深く拝読致しました。
 日常接する高齢者の中には聴力障害を待っておられる方が多数おりますが、「あの人は耳が遠くて……」とただ耳元で大声を出すだけで、自分のマスクを外したり、ずらしたりして口の動きをお見せしなかった事を反省致しました。こうした思いやりこそが大切ですね。しからばマスクを外す以外の対処法はどうしたら良いかですが、感染を考えますと、透明マスク着用が最も現実的な方法かと感じます。アンケートの結果でも、透明マスクに対する期待度が高いようにお見受け致しました。今後の診療の役に立てたいと思います。


日高 浩史 先生(関西医科大学 耳鼻咽喉科・頭頚部外科学講座 准教授)より
 この度は、難聴児に対するCOVID-19に伴うマスク装用に関するアンケート調査に関する論文別冊をお送り頂き、ありがとうございました。
 これまであまり不自由していなかった軽度難聴者の問題は、日常臨床で感じており、貴重な報告かと存じます。


松永 喬 先生(元奈良医科大学耳鼻科 教授)より
 何時もタイムリーな論文拝読させていただき恐縮です。
 小生も老人性難聴がひどくなってきて、マスクごしでは相手の会話が良く分かりません。やはり先生のおっしゃるように会話は相手の表情、口元の動きが大切で、それで会話をカバーするようです。
 是非この問題をさらに追及され対策をお考えいただければ難聴者にとって福音となることと思います。


湊川 徹 先生(元兵庫医科大学 耳鼻咽喉科 助教授)より
 木々の芽が膨らみ日一日と春めいて参りました。
 コロナ禍が高度難聴者に及ぼす影響について、論じられ興味深く拝読をさせて頂きました。


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