2022年9月(No.331)
3443世界写真展⑰
広報誌を彩る表紙特集9
~夏の山・海外編~
当院の広報誌3443通信では、2009年1月発刊号より世界のあちこちで撮影してきた絶景写真を表紙に掲載してきました。
今回は、前号の国内編から引き続き、海外の雄大な山の写真をご紹介します。
眼下に広がるヒマラヤ山脈(2009年11月号掲載)
チベット自治区ラサ市から成都市への機中で撮影したヒマラヤ山脈の雄姿です。万年雪をたたえた連峰が雲から突き出る景観は、言葉では言い表せないほどの厳しさと美しさを感じさせます。
(2009年9月26日 院長撮影)
林芝から臨む世界第15位の高峰ナムチャ・バルワ(2011年4-5月号掲載)
ラサ市の東方約300キロにある林芝。その道中にある峠から見た高峰ナムチャ・バルワは、ヒマラヤ山脈を形成する峰の一つで標高7,782メートルあります。山名はチベット語で「燃えるような雷電」「天空に突き刺す長矛」と複数の意味を持ち、そのどれもが極めて厳しい自然環境であることを含んでいます。
(2010年9月23日 院長撮影)
霧に沈む井崗山(2014年8月号掲載)
中国共産党揺籃の地である井崗山は、非常に険峻な山岳地帯で圧倒的優勢な国民党軍を退け続けた天然の要害です。この一帯はほぼ1年を通して雨が降り続ける特異な環境で、晴れ渡ることはとても稀です。目の前に見えていた山が、一瞬のうちに霧に沈む様子は水墨画の世界を見ているような感覚にとらわれてしまいます。
(2015年5月19日 青柳撮影)
ノアの箱舟のたどりついたアララト山(2019年1月号掲載)
イスラエルに向かう機窓から、茶色の大地にひときわ目立つ白い山肌が見えます。
トルコ東端のアルメニア及びイラン国境にそびえるアララト山は、旧約聖書に出てくるノアの箱舟が漂着したとされる場所です。写真左にある小山が小アララト山(標高3,896メートル)、右が主峰である大アララト山(標高5,123メートル)です。
(2018年4月26日 院長撮影)
チベット・ミラ峠にはためくタルチョ(2021年2月号掲載)
チベット自治区のラサ市から林芝へと通じるミラ峠(標高5,013メートル)には、チベット仏教の5色の祈祷旗であるタルチョが、まるでお祭り会場のように飾られています。それぞれの色が天・風・火・水・地の五大を表し、経文が風にたなびくたびに読経したとされます。このタルチョ自体は非常に古い歴史があり、チベット仏教の前身である土着宗教のボン教(8~10世紀頃)から受け継がれているそうです。
(2010年9月22日 院長撮影)