2022年7月(No.329)
今年も制覇! 寒ざらしそばスタンプラリー
秘書課 菅野 瞳
はじめに
今年もやってきました川崎町「寒ざらしそば」の季節。
院長だけでなく、私のお蕎麦愛が最もヒートアップする季節がやってきました。まずは川崎町のホームページをチェックし、寒ざらしそばの情報収集です。
今年の寒ざらしそばスタンプラリーは、4月末までの開催とのこと。昨今は5月のGW連休に川崎町に寄ってみようか、ではもう寒ざらしそばには出合なくなっています。人気の程が窺えますが、恒例のスタンプラリー制覇のためにも、早めの行動が不可欠です。
本年度のスタンプラリーカードにも、見慣れた川崎そば麺棒会の店々が掲載されています。さぁ~どこから攻めましょうか(笑)。
寒ざらしそばスタンプラリー登録店は5店舗あり、川音亭さんをのぞく各店舗が、ほぼ隣接しています。
それならば! っと、食べ歩きを試みたいところではありますが、私の胃袋はそんなに大きくありません?(実は臨機応変拡張対応です)
また、楽しみは出来るだけ長くとっておきたいので、スタンプラリー開催期間満了まで、ゆっくり制覇といきましょう。
寒ざらしそばって?
さて1年ぶりに口にした寒ざらしそばを語る前に、川崎町が誇る名物「寒ざらしそば」のおさらいをしておきます。
玄そばという殻付きのそばの実を冬の厳寒期に水につけ、それを寒風にさらして乾燥させます。そばは冷水につけて寒風にさらすと、余分なアクや渋みが抜け、甘みと風味が増し、舌触りが良くなるのだそうです。私も少し冷水につかり、アク抜きをしようかしらと思ったのはさておき……。
この寒ざらしという伝統的なそば作りの製法は、江戸時代には既に確立され、寒ざらしそばは徳川家にも献上されていました。普通のそばよりも、ひと手間もふた手間もかけて作られる寒ざらしそば……美味しくないわけがありません!
おさらいも終えたところで、いざ本年度の出来栄えを、自分の舌で確かめるとしましょう。
参考記事『清流の力でソバに甘み“寒ざらし”仕込み、川崎で始まる』(河北新報オンライン|サイト)
初訪問の「宝来屋」さん
まず向かったお店は、初訪問のお店「宝来屋」さんです(図1)。
図1
壁にあるメニュー表を見渡す私に「この時期にしかお出し出来ない寒ざらしそばがお勧めですよ」と声がかかりました。
そうですよね、そうでしょうとも……。寒ざらしそばの大盛りをとオーダーを告げたところで「大盛りはないのよ」と、残念な返答が(無念)。
では、一噛み一噛みを大事に大事に食べねばと心に決め、昨年・一昨年に食した寒ざらしそばの写真を眺めながら、着丼を待ちます。
そして、輝かしいばかりの寒ざらしそばがお目見えしました(図2)。
図2
まずはお約束の“そば”のみを口に運びます。やはり寒ざらしそばの柔らかい甘み、そして風味は健在です。目の前に着丼した寒ざらしそばに、あなたは期待を裏切りませんねと心の中で呟き、食べ進めます。一噛み一噛みを大事に噛みしめて食べ進めますが、悲しいかな容赦なく終わりは到来します。
はしご酒ならぬはしごそば……が一瞬頭によぎりましたが、お楽しみはゆっくりじっくりの理念に従い、本年度の寒ざらしそばスタンプラリーは、こうして口火を切りました。
着々とスタンプ欄が埋まり、いよいよ最終店舗にて応募の時となりました。院長も満面の笑みで寒ざらしそばを召し上がっていますが、私が本年度のスタンプラリー制覇への挑戦で、一番印象に残ったことを綴ります。
すでに常連?「川音亭」さん
それは、「川音亭」さんでそばを食した後に頂いた“そば湯”です(図3)。私は栄養価の塊ですと言わんばかりのとろみがついたそば湯。茶碗に注いだ際のとろみの凄さに驚愕しました。
一口一口と飲み進めると、自分がみるみるパワーアップしているような、そんな錯覚が起きました。寒ざらしそば(図4)から、そのそばを茹でたそば湯まで、今年も目一杯に寒ざらしそばシーズンを堪能することが出来ました。
図3
図4
スタンプラリーを制覇!!
そして本年度の寒ざらしそばスタンプラリー期間も終わりを告げ、スタンプラリー達成特典のおそば招待券が届いてきました。
さぁ~今年はどこになりますか……。実はこれも、今年はどこのお店が当たるのかと、一つの楽しみになっています。今年の招待券は……『はるそば家』さん(図5、6)のざるそば食事券(図7)を頂きました。
暑い夏の足音が聞こえてきた頃には、喉ごしの良いざるそばを頂きに、また川崎町に出向こうと思います。
図5 はるそば屋さん
図6 大好物のおそばを前にしてニッコリ
図7 ラリー完遂の「ざるそば無料券」
春のみちのく湖畔公園
美味しいそばでお腹を満たしたら、腹ごなしに散歩でもどうでしょう。
『みちのく杜の湖畔公園』は川崎町の東部にある国営公園で、この季節は私の好きな花々が咲き誇っています。
ソメイヨシノはすでに葉桜へと衣替えを済ませていましたが、公園の中心にある<彩の広場>の大花壇には10万本とも言われるチューリップや、小さな花弁に濃いピンクを思わせる芝桜、お馴染みのパンジー・ピオラやスイセンが観覧客に癒しのひと時を提供していました(図8~12)。
図8
図9
図10
図11
図12
そして視線を移せば、いまだ白銀をたたえる蔵王連峰の雄姿(図13)が一望でき、この季節ならではの“観る”楽しみを味わうことが出来ました。
これらの春の花は、4月中・下旬から5月中旬まで見ることが出来るそうですので、ぜひ、一度は訪れてみて下さい。
図13