2022年6月(No.327)
みちのく桜花会主催
ヘリコプター体験搭乗レポ
秘書課 菅野 瞳
はじめに
去る2022年3月12日(土)、院長が所属する自衛隊の互助組織「みちのく桜花会」より、東北方面総監部主催のイベント「ヘリコプター体験搭乗」にご招待を頂き、院長代理として参加して来ました。
未だコロナ禍中にあり、数々の行事が中止となる中、久々のイベント参加となりました。
「君も義勇兵としてウクライナ出兵かな」と、院長より激励(?)のお言葉を頂き、幾ら筋トレが趣味の私でも、ウクライナでは門前払いになりますので(泣)、ここは素直に体験搭乗場所に向かいます。
初めての体験搭乗にわくわく・ドキドキ! 興奮が止まりません、と可愛らしく言いたいところではありますが、私にとっては2度目の体験搭乗……どっしり・ずっしりと構え、腰を据えて挑みます。
ヘリコプターの体験搭乗場所と言えば、お馴染みの霞目駐屯地です。私の普段の始業時間よりも早い8時半には現地に到着し、体験搭乗前の安全説明講義からスタートです。
多用途ヘリコプター「UH-1J」
本日搭乗の機体は「UH-1J」(図1)。この機体は東北管内の3拠点(八戸駐屯地・山形県の神町駐屯地・霞目駐屯地)に配置されています。主な任務として、ホイストと呼ばれる荷物の上げ下ろしや被災者救助、空中からの消火活動、映像の伝送などがあります。
図1 体験搭乗したUH-1J
2021年2月下旬に出火し、鎮火までに23日間もの日数を要した、栃木県足利市の山火事の際には、この機体が大活躍したそうです。
また、本機の原型は、戦争映画ではお馴染みのUH-1「イロコイ」と呼ばれる機体で、ベトナム戦争などで兵員輸送やガンシップなど様々な用途で活用されたそうです。現行機よりも幾分か丸くて可愛い顔をしています。
UH-1Jは、富士重工がライセンス生産していたUH-1B(第1世代)に独自改良を加えた機体で、なんと2016年の体験時に操縦席に座らせてもらったAH-1S「コブラ」と同じエンジンが載せられているとか。そう思うと、どことなく雰囲気が似ているような……(嘘)。
蒼空から眺める仙台市
搭乗時の注意事項を確認した後、本日の飛行経路についての説明がありました。
(あれ? 今回の飛行時間は数分?)
頂いた安全説明のしおりには、飛行時間6分と記載があります。2018年6月の初体験搭乗の際には、確か約15分というフライトタイムでしたが……。大人の事情でしょうか?
パイロットさながらの認識票(ドックタグ)(図2)を首から下げ、いよいよ搭乗の時です。
図2 整理券として渡された認識票(ドックタグ)
雲ひとつない快晴のお天気……(図3、4)。フライトには絶好のお天気でしたが、離陸したなと思いきや、仙台港を眼下に眺め、その遠方には宮城県の玄関口である仙台空港が見えますとの案内の後、「では着陸態勢に入ります」とのアナウンスが……。
図3 仙台市内を一望
図4 名取市の上空
思わず「え~っ!!」と零す私。
前回は松島上空を飛行して頂いたので、今回は逆ルート・岩沼方面への飛行なのかと期待しましたが、残念無念。今回の体験搭乗は、些か物足りなさが残る体験となりました。
その後は駐留しているUH-1Jを間近で見せて頂き、この機種にはソリが取り付けられることを知りました。そのため、雪道でもなんのそので活躍できるのだそうです。
飛行機が大好きで、3日のお休みがあればどこかへ飛んで行く私ではありますが、ヘリコプター搭乗という貴重な体験をさせて頂き、私の思い出の搭乗記録にしっかり刻まれました。