2022年2月(No.234)
水彩画と随筆27
絵・文 渡邉 建介
院長 三好 彰
はじめに
私の従弟である渡邉建介先生より、著書「水彩画と随筆」を拝受しました。渡邉先生は2011年に大学を退職後、その記念として描きためた水彩画をまとめた1冊目の画集を出版されました。
渡邉先生は、生涯を通じて水彩画を描き続けると決心し、2冊、3冊と版を重ねられて2019年に4冊目の発行と相成りました。
ご自身が訪れた世界各地の風景を、彩り豊かな水彩を用いて情感あふれる作品に仕上げられています。
本誌では、渡邉先生の珠玉の作品の数々をシリーズでご紹介いたします。
作品名「カンヌ」
カンヌは毎年5月に開かれる映画祭で有名な町だ。映画祭の時は華やかな雰囲気に彩られるが私が訪れた6月は落ち着いて雰囲気になっていた。シュバリエ川でカンヌの町の全景を確認した後小さな坂道を下って行くと海岸通りのクロワゼット大通りに出る。海岸通りから振り返ってシュバリエ山を見上げた風景をスケッチしてみた。