2021年10月(No.320)
水彩画と随筆23
絵・文 渡邉 建介
院長 三好 彰
はじめに
私の従弟である渡邉建介先生より、著書「水彩画と随筆」を拝受しました。渡邉先生は2011年に大学を退職後、その記念として描きためた水彩画をまとめた1冊目の画集を出版されました。
渡邉先生は、生涯を通じて水彩画を描き続けると決心し、2冊、3冊と版を重ねられて2019年に4冊目の発行と相成りました。
ご自身が訪れた世界各地の風景を、彩り豊かな水彩を用いて情感あふれる作品に仕上げられています。
本誌では、渡邉先生の珠玉の作品の数々をシリーズでご紹介いたします。
作品名「コクトー美術館の前でおすましの正子」
マントンの町のはずれにジャン・コクトー美術館が建っている。この美術館はコクトーが浜辺で廃墟となっていた要塞を美術館にするよう当時の市長を説得して建設が始まった。しかしコクトーの死後4年目になってやっと完成した。中にはコクトーの幅広い活躍を偲ばせる作品が収められている。