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みみ、はな、のどの変なとき

73 慢性副鼻腔炎

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固有⿐腔の炎症が⻑引き⿐腔粘膜のひどい腫れが続くと、副⿐腔粘膜からの分泌液が固有⿐腔へ流れ出ることができずに、副⿐腔に溜まります。「川の流れも淀めば濁る」と⾔われるように、副⿐腔に貯留した分泌液には細菌感染が起こり、膿となります。この感染は固有⿐腔に伝わり、⿐腔の炎症を増強させます。その結果、⿐がつまる、⻘い⿐汁が⽌まらない、頭が重い、などの症状が出現します。それが慢性副⿐腔炎なのです。時に⿐茸が⾒られ、そのために⼀層⿐づまりがひどくなったりします。

余りにこうした症状がつらいと、先にも述べた⿐性注意集中不能症の状態みたいになることも、時にあります。
 副⿐腔炎全体の減少により、現在ではここまでこじらせることは稀ですが。

 

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