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みみ、はな、のどの変なとき

54 子どもの鼻づまり

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⼩さな⼦どもで急に⿐がつまり、⻘っぱなやくしゃみが出るようになったら、⿐の⽳の中におもちゃなどの異物の⼊っていることがあります。時には本⼈が⾃分で⼊れるのではなく、兄弟が押し込んだりすることもあるようです。「誰がいれたの︖」と尋ねると「お兄ちゃん」と答える⼦どもも、たまに⾒られますし。

⼦どもの⿐の⽳を覗いても良く判らない場合には、⽿⿐科医に診せてください。
 この場合⾖などの異物では、⽔分を吸収して膨れ上がることがあります。⿐の⽳より⼤きく膨れ上がった異物を取るのは、やっかいです。⾃分たちで処理しようとせずに、早めに専⾨医へどうぞ。

冬、⾵邪気味のときに⿐づまりがあるのは、急性⿐炎と考えて良いでしょう。ただ、⾵邪をこじらせて急性の蓄膿症になってしまうことも、時にあります。⿐づまりと共に⻘っぱなが出てくるようなら、⽤⼼のため⽿⿐科医に診せて頂きたいと思います。

幼児から⼩学校低学年にかけての⿐づまりでは、⿐とのどの間にあるアデノイドと呼ばれるリンパ組織の、⼤きくなっていることがあります。
 アデノイドはこの時期にもっとも⼤きくなり、やがて次第に⼩さくなります。その意味では少し経過を⾒ても良いのですが、あんまり⿐づまりがひどかったり夜間の睡眠障害(後述する睡眠時無呼吸症候群となることがあります)が⽬⽴つようなら、⽿⿐科医にご相談頂くべきです。先に述べた滲出性中⽿炎が、アデノイドのせいでひどくなっていることもありますし。

⼩学校低学年以上の⼦どもで春先に⿐づまりがあり、くしゃみや⽔っぱなを伴ったら、アレルギー性⿐炎を考えねばなりません。

⿐⾎の出ることも、良くあります。これについては、後述します。

⼩学⽣くらいの⼦どもで、⿐づまりや⻘っぱなの⾒られるときには、前述の慢性副⿐腔炎(蓄膿症)が否定できません。⾷事内容や⽣活様式の改善で少なくなりましたが、⾵邪の流⾏った後などにいつまでも⻘っぱなを垂らしていたりする⼦どもは、今でも時々⾒られまでも、昔なつかしい⿐タレ⼩僧さんや、昼寝のときのハナちょうちんは、ほんとに少なくなりましたね。

 

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