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みみ、はな、のどの変なとき

34 慢性中耳炎

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⼦どもの頃から、時々⽿だれが出ていて何となく聞こえが悪かった。いま現在は⽿だれも無く、ちょっと聞こえが悪い程度なんだけど…… 。こんな⽅では⿎膜に⼩さな⽳(穿孔)の開いていることが良くあって、慢性中⽿炎と呼ばれます。そういう⽅が⼦どもの時代には、⽿だれ程度は病気として扱ってもらえず、今まで放っておかれた。そんな経緯もあります。

⿎膜は⾳、つまり空気の振動をキャッチして、それを⽿⼩⾻と称する中⽿の⼩さな⾻に伝えます。⽿⼩⾻は⾳の物理的振動を内⽿へ運び、内⽿は振動を感じ神経の電気信号に変えて、脳へ送ります。ですから、⿎膜に⽳が開いていて空気の振動を上⼿に捕まえられないと、⾳は内⽿そして脳へと伝わりません。おまけに慢性中⽿炎では、⼦どもの時からの中⽿の炎症で⽿⼩⾻が壊れたり癒着して動きにくくなっていることも、多いものです。ますます⾳が、聞こえにくくなります(⾳を伝える部分に原因のある聞こえの悪さですので、伝⾳難聴と⾔います)。

慢性中⽿炎では、それに加えて時に感染が⽣じ⽿だれが出ます。この感染により中⽿の炎症はさらに強くなり、伝⾳難聴もより⼀層ひどくなります。でも、そのまま治療もせずに中⽿炎が放置されると、それだけでは済みません。炎症が内⽿に及び、⾳の振動を脳への電気信号に変えるシステムが侵されるのです。内⽿がダメージを受けますと、いわゆる神経性難聴(感⾳難聴と⾔います)となりますので、聴⼒の回復はなかなか難しくなります。ですからそうなってしまわないように、⽿だれが時々出ていて聞こえが悪い、そんなときには⽿⿐科医にぜひご相談頂きたいと思います。

 

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