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2021年8月(No.318)

水彩画と随筆21

絵・文 渡邉 建介
院長 三好 彰

はじめに

私の従弟である渡邉建介先生より、著書「水彩画と随筆」を拝受しました。渡邉先生は2011年に大学を退職後、その記念として描きためた水彩画をまとめた1冊目の画集を出版されました。
 渡邉先生は、生涯を通じて水彩画を描き続けると決心し、2冊、3冊と版を重ねられて2019年に4冊目の発行と相成りました。
 ご自身が訪れた世界各地の風景を、彩り豊かな水彩を用いて情感あふれる作品に仕上げられています。
 本誌では、渡邉先生の珠玉の作品の数々をシリーズでご紹介いたします。

作品名「マントン旧市街」

海岸通りの東端にサン・ミッシェル教会が建っている。この教会の裏手に旧市街が広がっている。古い家々の間を迷路のように走る小道を登って行くと所々に開けた場所がある。そこで後ろを振り向くとサン・ミッシェル教会の塔が家々の屋根越しに迫って来る。中世の人達は教会を中心にしていつも心の安らぎを得ていたのであろう。時間がゆったりと流れ思わず幸福な気持ちになる。

図01

 

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