2020年3月号(No.301) アマゾン川の夕暮れ 前号に引き続き、2008年に訪問したブラジルはアマゾン川の情景です。 地平の彼方に沈む太陽を、波に揺られて見る事の贅沢さは、何物にも代えられない貴重な経験です。 ちなみにこのアマゾン川。その大きさは筆舌に尽くし難く、大小さまざまな支流を合わせた流域面積はなんとオーストラリア大陸に匹敵します。 また、諸説ありますが総延長は6,500キロ程もあります。この距離を計算すると地球の直系の約半分に相当します。 もはや想像する事も難しいアマゾン川のスケールですが、源流はペルー南部にある標高5,597メートルのネバド・スミス山から湧き出る湧き水だそうです。 万年雪から解け出た水が、地球最大の大河へと成長するという事実に深い感銘を覚えました。 こちらの写真は、アマゾン川の小舟の上で撮影しました。 ブラジル北部にある州都マナウスは、アマゾン川の中流付近にある大きな町で、アマゾン川クルーズが人気のアクティビティです。 船から水面を眺めると、川が二色に分かれているのを見掛けました。これは、アンデス山脈から流れるアマゾン川本流(白い川)と、コロンビアのジャングルを抜けて来るソリモンエス川(黒い川)が合流するために見られる景色だそうです。 また、川の中に灯台があったり、水上ガソリンスタンドが設置されているのも、日本では見られない光景です。 夜になると、川から目だけを出している多数のワニを見に舟を出します。暗闇に光るそれは、ロマンチックなような……。ゾッとしないような……。