2020年7月号(No.305)
はじめに
私の従弟である渡邉建介先生より、著書「水彩画と随筆」を拝受しました。渡邉先生は2011年に大学を退職後、その記念として描きためた水彩画をまとめた1冊目の画集を出版されました。
渡邉先生は、生涯を通じて水彩画を描き続けると決心し、2冊、3冊と版を重ねられて2019年に4冊目の発行と相成りました。
ご自身が訪れた世界各地の風景を、彩り豊かな水彩を用いて情感あふれる作品に仕上げられています。
本誌では、渡邉先生の珠玉の作品の数々をシリーズでご紹介いたします。
作品名「くさり橋」
1849年に開通した。それまで船でした渡れなかった両地区が一体となって発展することになる。ナチスによって橋は破壊されたが1949年に修復された。ハンガリー近代史はいつもこの橋が舞台となった。ハンガリー人の精神的支柱といってもいい橋だ。私も橋を渡って王宮に向かう。心が高鳴る。