3443通信3443 News

2020年8月号(No.306)

01

3・3(みみ)の日とひな祭り①

●An.江澤アナウンサー●Dr.三好院長

●Dr.前回はマルコ・ポーロと、一行がイタリアに持ち帰ったスパゲティの伝説まで、会話が進行していたんですけれど、ここで少し休憩です。

●An.気分を変えて、どのようなエピソードを、ご紹介いただけるんでしょうか?

●Dr.江澤さん。早いもので今年ももうすぐ、3月3日を迎えます。

●An.3月3日はひな祭り、女の子のお祭りの日ですよ! 江澤は小さい頃、おひなさまを飾るのが楽しみで。

●Dr.一番上の段から、お内裏さま、三人官女、五人ばやし、そして…。

●An.右大臣に左大臣でした。向かって右が左大臣で年長者、向かって左が右大臣で若年の、いずれも武官ですよね。

●Dr.左近の桜、右近の橘(たちばな)。そう言われ慣れているように、昔の日本では左側の位の方が高かったんです。それで以前の日本では、お内裏さまの並び方も男びなは向かって右、女びなが左だったんです。

●An.それは、いつ頃まででしょう?

●Dr.明治天皇の時代までは左の位が上で、みかどである天皇が左側に、皇后は右側に位置していたんです。

●An.最近ではそれが逆になったんでしょうか。そういえば、結婚式の新郎新婦の並び方も現在の男びな・女びなと同じく、男性が右側で女性が左側ですよねぇ。

●Dr.明治期の文明開化によって、西洋式の並び方が浸透し、大正天皇の即位式からは右側に天皇が、左側に皇后が並ぶようになったんです。今の、お内裏さまの並び方ですね。

●An.地方によっては、内裏びなの並び方は昔ながらの方式に従っているものも、見かけます。

●Dr.ですから日本人形協会では、大正天皇や昭和天皇と同じ内裏びなを「現代式」、と呼んでいます。すなわち男びなが右、つまり向かって左に位置する形式のことです。

●An.それに対して明治天皇以前の形式、つまり男びなが向かって右に配置される方式は?

●Dr.「古式」です(笑)。

●An.医学と違うところで話題は進行していますけれども、三好先生の本日のお話は、もしかすると味覚の、しかも甘味にまつわる話題なんでしょうか?

●Dr.あれっ座布団が1枚、減ってしまいました(笑)。それは冗談ですが、江澤さん。3月3日には、別の意味があります。私たちのこのラジオ3443通信ですが、3・4・4・3と書いてなんと読むんでしょうね?

●An.先生、「ミヨシさん」です(笑)。

●Dr.江澤さん。座布団1枚です。3・4・4・3で「ミヨシさん」ならば、3と3では何と読めば良いんでしょう?

●An.先生、分かりました。3と3で「ミミ」と読みます。

●Dr.それなら江澤さん。3月3日は桃の節句以外に、どんな行事の行われる日でしょうか? 私の、職業に関係があります。

●An.三好先生の職業は、たしかDJ、ディスク・ジョッキーでしたよねぇ(笑)?

●Dr.実は内職で耳鼻科医も兼業していまして(笑)。そちらの関連なんですけど。

●An.それじゃ先生。次回のOAは、先生の内職関係のお話を楽しみにしています(笑)。

気になる不安・疑問を専門医で解決 めまいQ&A

Q 目の前が暗くなる“立ちくらみ型”のめまいについて、教えてください。

A 一瞬クラッとして気が遠くなる感覚のあるめまいのほとんどは、脳の循環、つまり血の巡りの悪化が原因で起こります。人の体のバランスは耳の神経と小脳を中心とした脳によって保たれていますが、この耳と小脳に血液を送っているのは同じ血管です。長時間立っているときなどに生じる「起立性低血圧(OD)」によって循環システムの調子が悪くなり、耳や小脳への血の巡りが悪化して立ちくらみが起こるのです。このODは意外に多く「原因不明のめまい」として当院を受診する方の相当数を占めています。診断には安静時、つまり寝ているときの血圧とその直後の立っているときの血圧変化を10分間連続で測定する必要があって、この測定を行う医療機関が多くないのが「原因不明」となってしまう由縁です。いくつか病院を受診しても原因が分からず、当院で血圧を測って、ようやく判明した例もあります。
 めまいの診断には「めまい専門医」の耳鼻科を受診することをお勧めします。
 ※めまい専門会員はめまい学会ホームページで確認できます

 URL:http://memai.jp (日本めまい平衡医学会ホームページ)​
 

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