2020年9月号(No.307)
耳の神経も疲れてしまう
2020年2月1日(土)、宮城県保険医協会が主催する「防犯・護身術講座」を受講してきました。
講座案内の通知が届き、自他ともに認める体育会系の私は、「護身術」という言葉に興味津々。そんな私に対し、院長と上司は口を揃えて「君の出番だろ~っ」と(笑) 出番?? 私の?? と思いながらも「そのお言葉を待ってました! 行って参ります!」という運びになりました。
講座を受けて
本講座の講師は、2019年の3月に宮城県警察を退職され、現在は仙台市防犯協会に勤務されている本田勉氏です(図1)。
現役時代から、防犯に関わる部署にいた本田氏はまさにプロ中のプロ! 身近な危険から病院やクリニック・スタッフを守るために必要な安全対策法を学びます。
地理・地形を知る
本田氏によると、病院など建物は、攻めやすく守り難いのだそうです。これは学校も同じなのだとか……。
その要因は、不審者の見分けが困難な事にあるそうです。多くの人が出入りをする建物では、どの段階で不審者と判断出来るかで、結果に大きな差が出ると言います。
不審者の発見・社内連絡(連携)・そして通報。この最も基本的なマニュアルの会得が、何より大事なのだそうです。
また、不審者に対して、「ここは面倒くさいな(侵入しづらいな)」と思わせる事。これは不審者を遠ざける意味でとても有効なのだとか。門扉や囲いを付けたり、防犯カメラを設置するという事がそれにあたります。
お話はどれもごもっとも! と思う反面、実践するのは簡単ではありません。 「知識はあれど役立てられない」これが防犯の弱点なのだと考えさせられました。
護身術を学ぶ
防犯力のお話の後は、待ちに待った護身術の講義です。後ろから抱き着かれた時、腕をつかまれた時など、代表的なシチュエーションを想定しての実践(図2)。初めての体験となった護身術はテコの原理を利用したり、相手の指を一本逆方向へそらせるというだけで、力の弱い方にでもしっかり自分を守る事が出来る武術だと言う事を学びました。
日課の筋トレもさることながら、護身術までをも身に着け、更なるパワーアップをはかった私ですので(笑)、この講座を機に、普段忘れがちな防犯の弱点を洗い出し、防犯力の強化に努めたいと思います。