2020年11月号(No.309) 久々の山形のお蕎麦 去る2020年2月8日(水)、院長が所属する仙台はなもく七三会の蕎麦会に参加して来ました! 雪催いの中、院長ならびに私の上司が大絶賛している本日の会場、蕎麦処「竹ふく」へ向けて車を走らせること約一時間。見慣れた看板が目に入ってきました(パソコン画面の上では何度出向いた事か……笑)。 お店の記念撮影もそこそこに、いざ入店です(図1)。 気負い過ぎた私は、予想通りの一番乗り。皆さんを待つ間に店内を見回すと、蕎麦屋の隠し味、特別純米酒「五薫ごくん」という日本酒のPR紙が目に留まりました。 五薫について伺ってみると、蕎麦屋さんにしか卸していない貴重な日本酒なのだとか……。 「今日は五薫、ありますよ~」っと、ご店主からの嬉しいお話が(図2)! 五薫と蕎麦に酔いしれる自分を想像してニンマリしたのも束の間、本日は車にて参加していた事を思い出し、私が描いていた絵図は、瞬く間に泡と化しました。残念、無念……。 気を取り直してお蕎麦を おっと、忘れてはいけない、本日のメインは山形名物の手打ち蕎麦です(笑)。 蕎麦への熱い思いを再燃させていると、いつのまにやら見慣れた面々が勢揃いしていました。 本日は貸し切り。小上がり席にメインテーブルを作って、いざ蕎麦会の始まりです。着席するや否や、もうたまりません! っとばかりに思わず叫びたくなるような料理の品々。 日本酒が進まない訳がない、お蕎麦の付け合わせにもってこいの肴が次々に並びます(図3~5)。 主役の蕎麦が出てくる前に、満腹になる訳にはいかんと言い聞かせて、セーブしながら箸を動かしましたが、やはり美味しい物には勝てません。気付いた時には、今日は2キロ太る覚悟で食べよう! という気持ちに変わっていました。なんと柔和な私の決意 (笑)。 一通り箸をつけ終えたところで、店主から「そろそろ茹でますね!」の一声。本日の主役、二色せいろが運ばれてきました(図6)。なんとまぁ~美しい蕎麦。二色せいろの季節限定の変わり種蕎麦は、柚子切です(図7)。 食事で季節を楽しめるのは、日本食ならでは……まずは蕎麦ツユなしで頂いてみます。 蕎麦です。私は蕎麦です!という主張の強さ。そして柚子切りは、何とも言えない柑橘の香。蕎麦ツユをつけるのが勿体ない気にさえなりました。いよいよ蕎麦ツユに浸し、二色の蕎麦を口の中に……これはどうしよう、本日の増量は2キロでは止まらないかもと思わせる、喉ごしの良さ。 名店竹ふくの蕎麦は、視覚・嗅覚・味覚の全てで満足感を与えてくれる、食べた人を唸らせ、そして最後は笑顔にしてくれる、そんな蕎麦でした。店主の仕事ぶりに感服の蕎麦会となりました。 院長一家と恩師の鈴木淳一先生ご夫妻も竹ふくのファンです