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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

げんき倶楽部杜人 〜紅茶とアヘン戦争〜

げんき倶楽部杜人 〜紅茶とアヘン戦争〜

An.:…江澤アナウンサー、Dr.:…三好院長]

〜紅茶とアヘン戦争〜

 耳・鼻・喉に関する病気を扱う「三好耳鼻咽喉科クリニック」の三好彰院長は、耳鼻咽喉の診療に携わって40年。今回は2013年8月にfmいずみで放送された内容を紹介します。

紅茶とアヘン戦争

An.:  劣悪だった住宅事情が交通網の整備で飛躍的に改善した当時の英国では具体的に、どんな光景が展開されていたんでしょう?
Dr.:  産業革命が進行し、住居が都市部と農村部とに区別されるようになると、都市部の人口の過密化が生じます。「英国生活物語」に、次のように記されています。「1880年代のスピトルフィールズのある家では、9部屋あるうち各部屋に平均7人が寝泊りしていて、しかもベッドは1部屋の1台しかないという有様で、人間が多いのに住宅が少なすぎたのである」。
An.:  日本の一般家庭も「ウサギ小屋」とか言われますが(笑)、当時の英国の都市事情もかなりのものですね!
Dr.:  英国の社会が「富裕層」と「労働者階級」とに明確に2分されたこともあって。労働者階級の生活は、つらいものがあったようです。
An.:  でも最終的には、国家全体の繁栄が労働者階級にも及ぶんですよね?
Dr.:  さすがは1を聞いて10を知る江澤さん。産業革命の成果は、いわゆる商業革命と結び付いて英国産の綿製品が世界各地へ輸出され、富は労働者階級にまで行き届くようになります。時期的には半ドンが立法化された、1850年前後じゃないかと、私は思っているんですけど。
An.:  つまり、1日中働き詰めでなくとも、産業の生産性や労働者の給料は落ちなくなった。
Dr.:  英国の人々は紅茶を身近な息抜き法として楽しむようになりますが、当時の中国、つまり清の国ではお茶の木は門外不出でして。
An.:  英国の植民地には、お茶の木はなかったんですね。
Dr.:  アヘン戦争って知っていますよね?
An.:  ええっと…英国が清の国にインド産のアヘンを大量に送り込んだため、国内で中毒者が激増したんでしたよね。清の国はアヘンの輸入を禁止し、広東の港に停泊中の船に積んであったアヘンを焼き払いました。このため英国が清に対して宣戦布告をします。
Dr.:  清の国にアヘンを売り付けたのは、英国が中国のお茶を輸入し過ぎ、大変な貿易赤字になったためです。
An.:  つまり「紅茶がアヘン戦争の原因だった」!
Dr.:  それくらい紅茶は、当時の英国の人々の必需品になっていたんです。清の国から輸出量が限られていたお茶の葉ではなく、お茶の木そのものが必要だった。お茶の木を中国から持ち出し、英国の植民地で栽培したのがプラント・ハンター、ロバート・フォーチュンです。フォーチュンが持ち出してインドで栽培するお茶とは別に、中国の雲南省に近接するインドのアッサム地方に、お茶は自生していました。英国はこれらのお茶を自国に運びます。
An.:  紅茶は英国にどんどん運び込まれ、庶民の味覚として定着するんですね!
Dr.:  江澤さんへのお土産の紅茶にも、こうした長い歴史が染み込んでいるんです。
An.:  よく味わって、いただきます。
Dr.・An.:  本日はありがとうございました。

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めまいQ&A

Q:  「メニエール病」「突発性難聴」について教えてください。
A: めまいを起こす病気の一つとして有名な「メニエール病」は内耳の神経に水ぶくれが起こり、音を感じるかたつむり管や、めまいを感知する耳石器、三半規管の神経の機能が悪化する病気です。音を感じるかたつむり管の機能が悪くなることで音がひずみ、聞こえ自体が悪化。耳の聞こえの神経の異常放電によって耳鳴りも起こります。また耳石器や三半規管の機能障害によって発作の途中には「ぐるぐる回る」めまいが、発作と発作の間には「ふらふらする」不安定なめまいが続き、その間ずっと吐き気もします。
一方「突発性難聴」はある日、ある瞬間に急に耳の聞こえが落ちて耳鳴りがして「ぐるぐる」や「ふらふら」などのいろいろなめまいが起きる病気です。メニエール病と違って繰り返すことはありませんが、症状が起きてから1週間以内、遅くとも10日以内に治療を受けないと、聞こえは99%戻りません。原因不明の突発性難聴の背景には脳腫瘍が潜んでいる場合もあります。耳が変だなと思ったらすぐ“めまい専門医”を受診してください。