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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

げんき倶楽部杜人 〜トーマス・クックの時刻表〜

げんき倶楽部杜人 〜トーマス・クックの時刻表〜

An.:…江澤アナウンサー、Dr.:…三好院長]

〜トーマス・クックの時刻表〜

 耳・鼻・喉に関する病気を扱う「三好耳鼻咽喉科クリニック」の三好彰院長は、耳鼻咽喉の診療に携わって40年。今回は2013年7月にfmいずみで放送された内容を紹介します。

トーマス・クックの時刻表

Dr.:  英国の職工たちは毎日ビールを飲んでいましたが、一番たくさん飲む日は決まっていました。それはいつでしょう?
An.:  日本でしたら給料日の夜…?
Dr.:  英国は週給制でしたから、給料が手渡されるのは土曜日です。
An.:  それは大変! 給料をもらったその晩に、全ての給料をビールにつぎ込んじゃいます。
Dr.:  当時「セント・マンディ」、つまり「聖月曜日」という用語がありまして。
An.:  分かっちゃいました! 給料を手にした職工たちは職場の仲間と、土曜日の夜から日曜日にかけて、ビールやエールを懐がすっからかんになるまで飲みまくります。そしたら月曜日は、自主的かつ自動的に、お休みになってしまいます。
Dr.:  さすがは1を聞いて10を知る江澤さん。しかし産業が機械化し、半ドンが立法化された1850年以降、聖月曜日の風習は次第に廃れていきます。労働は労働、余暇は余暇。そんな労働とレジャーの分離が進み、仕事と遊びをごっちゃにするような考え方が、社会的に非難されるようになります。
An.:  英国って、基本的に真面目な人が多いような気がします。
Dr.:  その英国の半ドンを見習ったのが、1876年の日本の半ドン制度だったんです。
An.:  日本人も生真面目な面がありますものね。
Dr.:  英国人の真面目な性格が行き過ぎる一面も歴史的に見られまして。アルコールの過量摂取が、産業革命以後の機械化された効率的労働の妨げであることが判明すると、今度は過激な禁酒運動が広まります。
An.:  頭ごなしに禁酒となると、厳しいかも…。何か代わりになる楽しみがなくちゃ。
Dr.:  そのアルコールの代わりになる最大の楽しみの一つがお茶だったんです。
An.:  「一つ」と言いますと、何か他にも楽しみがあったんですね?
Dr.:  私が今手元に持っている本は、一体何でしょう?
An.:  えぇーっと先生、これは横文字の…トーマス・クックの「タイム・テーブル」って読むんでしょうか。トーマス・クックの時刻表といったら、旅行マニアの憧れの的ですね!
Dr.:  さすがは江澤さん。世界で一番有名な時刻表が、このトーマス・クックのものです。禁酒主義者のクックは禁酒の助けになるレジャーの一つとして、汽車による旅行企画を作成しました。1841年、英国の禁酒大会で参加者を募って、570人の団体旅行列車を企画したんです。
An.:  それが、世界初の団体旅行だった!
Dr.:  クックは1851年のロンドン万国博覧会でも団体旅行を企画しましたが、この万国博会場では、アルコールが全く飲めなかった。社会的風潮が変化していた一つの証拠です。鉄道網の整備は、劣悪だった英国の住宅事情をも劇的に改善することになります。それとともに庶民の経済状況も豊かになり、英国で紅茶が大流行します。
An.:  次回はそのお話ですね。楽しみです。

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めまいQ&A

Q:  めまいって何ですか? 「グルグル回る」「フラフラする」イメージはありますが…。
A: 「めまい」の症状には、お話の通り「グルグル回る」感じや「フラフラする」感覚があります。他に「目の前が暗くなる」感じや「まっすぐ歩けない」感覚もめまいの訴えとして、よく挙げられます。背景には三半規管の病気や血圧の異常、中には脳に原因がある場合などがあります。原因をきちんと調べ、きめ細かに対応することが大切です。
 例えば「グルグル回る」めまいの多くは、耳の中にある「三半規管」の病気が原因で起こります。耳には体のバランスを感じるセンサーが入っているため、耳の異常がめまいの原因となるのです。
 有名な「メニエール病」も、内耳の神経全体がダメージを負い「めまい」「耳鳴り」「聞こえの悪化」が同時に起こる病気です。他に「突発性難聴」「良性発作性頭位めまい症」といった耳の病気でもひどいめまいが起きます。こうした耳が原因のめまいは早期発見、早期治療が欠かせません。めまいがしたら、まず耳鼻科医に相談するのがベストです。