3443通信 オンライン  
みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

3443アーカイブ(2) 「鼻アレルギー少ない中国」

●掲載記事を紹介

 ここでは、過去に新聞・雑誌に掲載された、院長のアレルギー研究に関する記事をご紹介します。

食べ物、栄養に問題?日中共同研究で判明

 中国では鼻アレルギーを訴える割合が極端に少なく、医学生三百九十人のうちたった一人だったことが日中の共同研究で分かった。分析した東京都立荏原病院耳鼻咽喉(いんこう)科の三辺武幸医長は『鼻アレルギーの発生割合が日本の二十分の一以下に近い。三十年以上も前の日本のようだ』と驚いている。
 共同研究は仙台市の医師三好彰さんが南京医大の客員教授をしていることから実現した。昨年十月上旬に三好さんが南京を訪れて、南京医大の耳鼻咽喉科のグループと協力して医大一年生と同四年生、合計三百九十人を対象に、皮膚を引っかいてアレルギー反応を調べるスクラッチテストや問診、視診を実施した。
 スクラッチテストには日本から持ち込んだハウスダストとヤケヒョウヒダニ、スギ花粉の検査液を使った。診断法は①視診で鼻アレルギーかその疑いがある②鼻アレルギーの三兆候のくしゃみと鼻汁、鼻閉のうちの二つ以上の症状を持つ③スクラッチテストで一種以上に陽性反応を示す―の三条件がそろった場合に限って鼻アレルギーと判定した。
 その結果、鼻アレルギーと診断されたのは、三百九十人中たった一人(〇.三%)にすぎないことが分かった。
 グループが胆振管内白老町で小学生と中学生を対象に実施した同じテストでは、四.五%が鼻アレルギーと診断されており、その割合は年齢が上昇するとともに増えており、南京医大の鼻アレルギーの発生する割合は極端に少ないことになる。
 アレルギーの原因は①食べ物や栄養状態②衛生状態③大気汚染④住宅環境―などが影響するとされているが、なぜ中国が少ないのかはっきりしていない。
 三辺医長は『衛生状態や住宅環境、大気汚染の状態が日本よりよいとは思えない。あるいは日本の食べ物や栄養状態に問題があるのかもしれない』と話している。グループは毎年中国で調査を実施、なにが鼻アレルギーの原因になるのか突き止めたいとしている。

北海タイムス 1996年1月7日(日)より。

●医学コミックの紹介

 ダニやハウスダウトを原因とするアレルギーについて、マンガで分かりやすく解説しています。当院ホームページで無料閲覧できますので、どうぞご覧下さい(図2)。

(図2) (図2)