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白老町健診シリーズ 写真で見るアイヌ文化(5) ~木下清蔵遺作写真集~

 引き続きまして、北海道の先住民族であるアイヌ民族の姿を映した貴重な写真集をご紹介します。

●撮影者の紹介(図1)

 故・木下清蔵氏(1901~1988年)は、現在の青森市油川生まれの写真家です。
 現存する北海道のアイヌ民族の写真は、この木下氏の手によって大正から昭和にかけて撮影された物がほとんどです。
 民俗継承と近代化の狭間を逞しく生き抜くアイヌの姿をご覧ください。

(図1) (図1)

●コタンのひとびと

〇故・宮本エカシマトク翁(図2)

 近代の白老コタンの中でも有名な古老の一人。アイヌ語研究者との親交が深く、とくに犬飼哲夫氏やアイヌ地名学者の山田秀三氏とのつき合いが密であった。

〇故・貝沢藤蔵翁(図3)

(図2) (図2)

(図3) (図3)

●つくる(図4)

 かつて人々は木の皮を材料に着物を作っていた。春先、オヒョウニレやハルニレの木の皮をはぐ。はいだ皮の内皮だけを沼や温泉につけておくと内皮は柔らかくなってうすい層になっている部分が剥離する。それを洗って乾かす。乾いたら2~3㎜の幅に裂いてつなぎ合わせ、このようなはたおり機にかけて織り上げていく。こうして作った着物すなわち樹皮衣をアットゥという。

(図4) (図4)

●裁 縫(図5)

〇正装した男女(図6)

 あざやかな模様の入った着物は晴着として着用される。日常はこれを着用しない。晴れの際、女性はハチ巻きをしめ、耳飾りをつけ、胸には玉飾りをつける。男性は長老であれば幣冠をつけ、陣羽織をまとい、太刀を掛ける。

(図5) (図5)

(図6) (図6)

●すまう

〇チセ(家)(図7)

 伝統家屋は、このように母屋に張り出しがつけられることが多い。母屋の横には仔熊を飼育する檻、その隣には乾燥させた食料を保存する高床の小屋がある。檻をヘペレセッ、高床小屋をプーという。母屋とプー、ヘペレセッの間の奥にヌサ(祭壇)がある。

〇チセ作り(図8)

 普通は屋根の骨組みを地上で組んで後でかつぎ上げて主柱に乗せる方法をとる。くぎは一切用いず、シナの木の皮やブトウヅルの皮でつくったロープでしばって柱、屋根を固定させていく。

〇チセ(家)の骨組(図9)

つづく

(図7) (図7)

(図8) (図8)

(図9) (図9)