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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

げんき倶楽部杜人 〜紅茶は欧州で流行しなかった?〜

げんき倶楽部杜人 〜紅茶は欧州で流行しなかった?〜

An.:…江澤アナウンサー、Dr.:…三好院長]

〜紅茶は欧州で流行しなかった?〜

 耳・鼻・喉に関する病気を扱う「三好耳鼻咽喉科クリニック」の三好彰院長は、耳鼻咽喉の診療に携わって40年。今回は2013年6月にfmいずみで放送された内容を紹介します。
[An.…江澤アナウンサー、Dr.…三好院長]

エールに取って代わった紅茶

An.:  英国の一般的な飲み物として、かつては英国ビールの「エール」やジンがメインだった。産業革命の進行に伴って、アルコールの入らない飲み物のニーズが高まり、お茶を飲む習慣が広まった。そんなお話でした。でも先生、ドイツやフランスなど他のヨーロッパの国では、どうして紅茶が広まらなかったんでしょう?
Dr.:  18世紀初めの英国では、国内で生産された小麦の半分近くがエールを醸造するために消費されたといわれます。当時、英国内の農業生産だけで、急激に増加した人口を養い、エールまで生産し続けるのは不可能でした。産業革命後の人口増加に、農業生産力が追い付かなくなっていたわけです。
An.:  それじゃ、食料は国外から?
Dr.:  英国はお茶や砂糖を植民地から入手でき、ミルクと砂糖入りの紅茶は良い栄養源になりました。他のヨーロッパの国々は英国ほど植民地を有していなかったため、そううまくはいかなかったんです。
An.:  砂糖の供給が影響していたんですね!
Dr.:  もう一つ、紅茶はドイツやフランスの硬水ではうまく味が出ないんです。
An.:  江澤も聞いたことがあります。ドイツやフランスの水って、マグネシウムやカルシウムが入っているんですね。
Dr.:  私は1972年に、ドイツのハイデルベルク大学でドイツ語の夏期講習会を受けたことがあります。朝、歯磨きしようとすると、コップの中には白い石灰分が析出していて。ドイツの水道水は硬水なので、そんなことが起こるんですよ。
An.:  その硬水では、紅茶はおいしく作れないんですね?
Dr.:  そうした水の違いも英国とは異なり、ドイツやフランスで紅茶が普及しなかった理由だと、私は体験的に思います。
An.:  中国や日本じゃお茶にミルクも砂糖も入れませんよね。どうして英国じゃ、ミルクと砂糖が付きものなんでしょうか? 
Dr.:  ミルクをお茶に入れる習慣はチベットのバター茶にも見られます。モンゴルでもお茶にミルクを入れる習慣があるそうですから、牧畜が主体の地域ではあり得ることだと思います。
An.:  砂糖は?
Dr.:  砂糖も昔は貴重品でして、その当時、甘味は蜂蜜で補っていたとされます。甘味はカロリーの元ですから、人間の体を維持するためには必要不可欠な要素の一つです。摂取し過ぎると、別の問題が発生しますけれども(笑)。
An.:  先生、砂糖はサトウキビから採れるんですよね。サトウキビというと江澤は、先生の行って来られたブラジルのことを思い出すんですけど。
Dr.:  ブラジルにはサトウキビが原料の「ピンガ」っていう焼酎があります。世界的なガソリン不足のときは、サトウキビからエタノールを作って車の燃料にしました。ところがその燃料用エタノールは焼酎のピンガと同じ成分。スタンドでエタノールを盗み飲みする人が、後を断たなかった。政府は仕方なしにスタンドのエタノールに少しガソリンを混ぜ、盗み飲みはなくなったそうです。

気になる不安・疑問を専門医で解決

めまいQ&A

Q:  脳に原因がある、めまいの病気について教えてください。
A:  脳に原因がある病気には「真っすぐ歩けない」「グルグル回る」「フラフラする」など、さまざまな症状のめまいがあります。
 例えば「真っすぐ歩けない」タイプのめまいには、先天性奇形や変性疾患など、体のバランスを取る仕組みが少しずつ崩れていく脳の病気が紛れ込んでいることがあります。
 「グルグル回る」「フラフラする」めまいでも、脳の中の体のバランスに関わる部位、つまり小脳や脳幹の血管の病気が原因の場合があります。出血や梗塞、脳腫瘍でも、こんなめまいが起こるのです。
 ただし、めまいの病気は脳よりも耳に原因があるケースの方が多いため、一刻も早く、まずは耳鼻科医、それも「めまい専門医」に診てもらうことをお勧めします。めまい専門医では目玉の運動観察などの特殊な検査をして、原因が耳にあるのか、それとも他の病気なのかを区別します。耳に原因があれば“めまい体操”などの特色のある治療を行い、血圧や脳に原因のあるめまいであれば、専門医を紹介します。