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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

げんき倶楽部杜人 〜シリーズ 学校健診その38〜

げんき倶楽部杜人 〜シリーズ 学校健診その38〜

An.:…江澤アナウンサー、Dr.:…三好院長]

〜シリーズ 学校健診その38〜

 耳・鼻・のどに関する病気を扱う「三好耳鼻咽喉科クリニック」の三好彰院長は、耳鼻咽喉の診療に携わって40年。今回は2013年5月にfmいずみで放送された内容を紹介します。
[An.…江澤アナウンサー、Dr.…三好院長]

英国で紅茶がはやった理由

An.:  前回、英国の代表的な飲み物である紅茶が一般市民の楽しみとなったのは、19世紀の半ばだったと伺いました。江澤は英国にはもっと昔から紅茶があったのかと思っていました。
Dr.:  上流階級の貴族たちはもちろん、それ以前から紅茶に親しんでいました。けれどもその頃お茶は中国や日本からの輸入品で、英国の庶民には手の届きにくいぜいたく品だったんですね。
An.:  先生からお聞きしたお話では、ロンドンでコレラが大流行したのは1832年〜49年ごろ。テムズ川の生水を飲んでいた市民が熱湯でいれる紅茶を日常的に飲むようになってからは、コレラの流行は下火になったんでしたね。
Dr.:  あのアヘン戦争が1840年に発生していることを考えても、筋が通っています。
An.:  アヘン戦争は、英国が中国のお茶を必要としたために起こった戦争ですもの、ね。
Dr.:  ロンドンの街は、1666年の大火事で石造りの建築だらけになります。それまでのしっくい作りの平屋建て住宅では、下水の処理もさほど問題にはなっていませんでした。けれども石造りの住宅では下水の処理に困り、用を足した便器の中身を夜間、窓から街路へぶちまけた。そんなことを書いてある本もあります。
An.:  夜、暗い街並を歩いていた人は災難だったでしょうね(笑)?
Dr.:  住民たちは、外に向かって「ガーディ・ロー」、つまり「水に注意」という意味のフランス語を叫んで、それから汚物を放ったといわれています。
An.:  それは、ひどい(笑)。
Dr.:  テムズ川の水を生活用水として使用するのも、今から考えると不衛生そのものだったんですよ。
An.:  以前のお話ではロンドンには上水道ができ、コレラの流行は減ったとか。
Dr.:  1852年に「首都水道法」が制定されて上流から上水道を造り、65年に総延長132㌔のレンガ作りの下水道も完成。コレラの流行は1866年を最後に終息します。
An.:  それに熱湯でいれる紅茶の普及、ですね。
Dr.:  中国からの高価な紅茶の輸入は英国にとって大変な負担で、貴重品である紅茶は庶民の飲み物ではなかったんです。
An.:  どうしてお茶はそんなに高価だったんでしょうか?
Dr.:  当時の中国ではお茶の「葉」は輸出したんですが、お茶の「木」は門外不出。それまで中国から持ち出し禁止だったお茶の木を、英国の植物収集家、これを「プラント・ハンター」って言うんですけど。ロバート・フォーチュンという名のプラント・ハンターが、中国人に変装し英国まで持ち帰ったんです。
An.:  それで初めて紅茶が現在のような国民的飲料になったんですね。
Dr.:  江澤さんと、こうやって午後の紅茶を楽しむことができるのも、そのフォーチュンって人のおかげなんですよ。

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めまいQ&A

Q:  めまいって何ですか? 「グルグル回る」「フラフラする」イメージはありますが…。
A:  「めまい」の症状には、お話の通り「グルグル回る」感じや「フラフラする」感覚があります。他に「目の前が暗くなる」感じや「まっすぐ歩けない」感覚もめまいの訴えとして、よく挙げられます。背景には三半規管の病気や血圧の異常、中には脳に原因がある場合などがあります。原因をきちんと調べ、きめ細かに対応することが大切です。
 例えば「グルグル回る」めまいの多くは、耳の中にある「三半規管」の病気が原因で起こります。耳には体のバランスを感じるセンサーが入っているため、耳の異常がめまいの原因となるのです。
 有名な「メニエール病」も、内耳の神経全体がダメージを負い「めまい」「耳鳴り」「聞こえの悪化」が同時に起こる病気です。他に「突発性難聴」「良性発作性頭位めまい症」といった耳の病気でもひどいめまいが起きます。こうした耳が原因のめまいは早期発見、早期治療が欠かせません。めまいがしたら、まず耳鼻科医に相談するのがベストです。
英国の紅茶とガーデニングには深いつながりがあります 英国の紅茶とガーデニングには深いつながりがあります