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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

2017年白老健診 旅レポ① 看護課 浅野 美紀

●はじめに

   今年で30回目となる北海道白老町の学校健診に、昨年に引き続き同行させて頂きました。
 台風の心配もありましたが、当日は晴天となり、仙台空港から新千歳空港まで飛行機で向かいました。
 約1時間のフライトで到着した私達は、教育委員会の方に出迎えられ、空港のターミナルビルの【北海道ラーメン道場】内にある「らーめん鷹の爪」というお店で本場の味噌ラーメンをご馳走になりました(図1)。
 味噌のコクとスープの旨みが麺にからまり、とても美味しかったです。
 お腹が満たされ、次に向かうのは、本日のメインとなる北海道博物館です(図2)。

(図1)千歳空港の「らーめん鷹の爪」にて (図1)千歳空港の「らーめん鷹の爪」にて

(図2)札幌市にある北海道博物館前 (図2)札幌市にある北海道博物館前

●北海道博物館

   「北海道博物館」は札幌市厚別区の元「北海道開拓記念館」の建物を活用し、2015年4月18日にリニューアルオープンした施設です。館内はバリアフリーに対応し、ゆったりと楽しめるように工夫が施されたています。
 総合展示は1階と2階で、北海道の自然・歴史・文化を物語る5つのテーマが展開され、次のようになります

〇1階

  ・プロローグ「北と南の出会い」
・第1テーマ「北海道120万年物語」
・第2テーマ「アイヌ文化の世界」

〇2階

  ・第3テーマ「北海道らしさの秘密」
・第4テーマ「わたしたちの時代へ」
・第5テーマ「生き物たちの北海道」

 まず入ってすぐの広い吹き抜けのスペースには、ナウマンゾウ(左)とマンモスゾウ(右)の復元された全身骨格が出迎えてくれます(図3・4)。
 何て大きいのでしょう。しばし、あっけにとられてしまいました。
 どうして北海道にマンモス? と思いましたが、そこには深い関わりがあるのです。
 ここでマンモスゾウとナウマンゾウについて勉強した事をご紹介します。

(図3)ホールでお出迎えするマンモスゾウ (図3)ホールでお出迎えするマンモスゾウ

(図4)こちらはナウマンゾウ (図4)こちらはナウマンゾウ

〇マンモスゾウ

   原生のゾウの類縁ですが、直接の祖先ではないそうです。
 今から約400万年前から1万年前頃(諸説ある)までの期間に生息していました。
 哺乳綱長鼻目ゾウ科マンモス属に属し、体高約5メートル。巨大な牙が特徴で、日本で見られるのはシベリアと北米に生息し太く長い体毛で覆われた中型のケナガマンモスが有名のようです。しかし、その大きさは大小様々のようです。
 マンモスは草食で、イネ科の植物やキンポウゲ科、ヨモギ類などを食べていたそうです。寒冷地に生息し、その化石は日本では北海道でしか発見されていません。

〇ナウマンゾウ

   約65万年前から1万5000年前(諸説ある)までの期間に生息していました。
 ゾウ目ゾウ科に属し原生のアジアゾウと近縁です。体高2・5~3メートルで、原生のアジアゾウと比べるとやや小型のようです。
 ナウマンゾウも、マンモス同様に草食のようです。当初は熱帯性の動物で長い毛を持っていないと考えられていたが、長野県の野尻湖で大量の化石が見つかったことから、やや寒冷な気候のもとにいたことが判明した。他にも、化石は日本各地で発見されている。
 ちなみにこの博物館に展示されているナウマンゾウは、十勝地方の忠類村(現・幕別町)で発見されたそうです。

〇向き合う2頭のゾウ

   北海道博物館に展示してある巨大な2頭のゾウには深い意味が込められているそうです。それは、北海道で唯一、マンモスゾウとナウマンゾウの化石が同じ地層から発見され、2頭が同じ時期に存在していた可能性があるという意味を込めて、北東アジアを描いた地図の上で向き合うように配置されたのです。

〇なぜ日本に?

   氷河期の終わる1万年前まで日本と中国(アジア大陸)とは陸続きだったのです。そのためマンモスやナウマンゾウは陸伝いに歩いて日本にたどり着いたと言われています。その証明として当院院長のスギ花粉症研究でも中国のスギと大島そして屋久スギのDNAが97%同じものであることが判明したことから、スギが大陸から陸続きに連続して植生していた、つまり日本と大陸は陸続きだったと立証できます。
 2頭のゾウの深い意味を知ったところで、次は北海道120万年物語のテーマゾーンへと続きます。こちらでは、実際に発掘されたマンモスの歯の化石や土器、土偶などが展示してあり、す。マンモスの歯に触れたり、牙と共に写真撮影ができます(図5・6)。
 土偶との撮影(図7)似てるかも……。
 そして、アイヌ文化の世界(図8~11)、北海道らしさの秘密、わたしたちの時代へ、生き物たちの北海道を見学し、北海道の歩みや文化を詳しく知ることができました。
 来年は、蝦夷地が北海道へと命名されて150年目だそうです。
 実は蝦夷地とは、昔は関東や東北を含む日本東部を指す地域の事だったそうです。それがその時代の朝廷の支配域が広がるにつれて蝦夷地と呼ばれる地域は狭まっていき、最終的に明治維新後(1869年)に現在の北海道へと名称が変わり、蝦夷地という言葉は使われなくなりました。
 来年は色々なイベントが行われるんでしょうね。模型、ジオラマ、映像装置など、工夫されていて素晴らしかったです。
つづく

(図5)アラスカで発見されたマンモスゾウの歯の化石 (図5)アラスカで発見されたマンモスゾウの歯の化石

(図6)牙の前で記念撮影 (図6)牙の前で記念撮影

(図7)医事課の成田さんと、青森県亀ヶ岡遺跡から出土した遮光器土偶 (図7)医事課の成田さんと、青森県亀ヶ岡遺跡から出土した遮光器土偶

(図8)アイヌから和人への交易品である干しタラ (図8)アイヌから和人への交易品である干しタラ

(図9)和人からアイヌへの交易品である酒と笠 (図9)和人からアイヌへの交易品である酒と笠

(図10)武具 (図10)武具

(図11)熊の人形 (図11)熊の人形