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fmいずみラジオ797 3443通信|スギ花粉症の予防(1)

◆番組情報
fmいずみ797「be a live」にて 毎月第1・3火曜10:20~10:30まで放送中‼

An.:…江澤アナウンサー、Dr.:…三好院長]

fmいずみ ラジオ3443通信 スギ花粉症の予防(1)目次

197 医学は日進月歩

An.:  三好先生、お話は現在、日本とアジア大陸の。まぁここでは中国のスギ花粉症のお話が、当然中心なんですけれども。  その世界的な調査のために、今回は満州とロシアとの国境にあたる、満州里を訪問されたときに、現地でマンモスの記念碑に出会って来られた。  そう、伺いました。  ここまで江澤が先生から教えて頂いた、長〜いなが〜いストーリーなんですけれども。  たしか、三好先生がスギ花粉症の研究を開始されるまでは、スギ花粉症という病気は日本特有の存在だと、誤認されていた?  それはなぜかというと、花粉症の原因植物であるスギの木自体が、日本スギという名称そのままに、日本にしか植生していないと長いこと錯覚されて来たことが原因だ。  そういう物語でしたよねぇ。
Dr.:  さすがは江澤さん。私の、200万年前から現在までの、スギと花粉症にまつわるヒストリーを、すべて理解しているんですねぇ(笑)。  江澤さんはその歴史を、実はすべてご自分のそのつぶらな瞳で、じっと観察してこられたんじゃ、ありませんか?
An.:  いえいえ三好先生。こうした偉大なる歴史の重みの感じられるストーリーは、全部マイクを通じて先生から聞かせて頂いたものなんです。  ところで三好先生。引き続き、前回の杉原千畝とユダヤ人との、感動的なお話を今回もお聞きしたいと、楽しみにしていたんですけれど・・・・・・。  中国ならぬ、日本スギの花粉が、どうやらこの仙台市でも、そろそろ飛散し始めたみたいで。
Dr.:  江澤さん。江澤さんも気がつきましたか? 実はこの仙台市でも、寒い日の続くわりにお天気がすごく良いものですから。  当院にも、花粉症発作に怯える多くの市民が、早くも予防のために毎日受診されるようになりました。
An.:  花粉のシーズンはまだ、ですものね?
Dr.:  それでもあんまり晴れて、お日さまが朝から晩まで、ニッコニッコ笑っている日が続くものですから。  正式の測定結果では、花粉シーズン前の現時点でも。
An.:  花粉の、いやーな予感の蘇る方々が、先生のもとへ。
Dr.:  はやばやと、お見えになってます。  でも、これはむしろ、心がけが良いと積極的に評価されるべきであって・・・・・・。  それじゃ今回は、話が逸れますがシーズン前ということで、スギ花粉症の話題を。
An.:  先生の普段からのセリフを、江澤の口から申し上げますと、「予防に優る治療なし」という助言をこのOAの第10回目で、お聞きしています。  でも先生。それは具体的には、どんな対策を講ずれば良いのでしょうか?
Dr.:  第10回目のOAが、すでに6年前のことですから、日進月歩の医学では治療法の進歩が、当然見られます。
An.:  さすが先生、それはスゴイ!  江澤とfmいずみのリスナーだけには、その秘法をこっそりと耳打ちして頂くわけには・・・・・・?
Dr.:  それでは江澤さん。私の口にその感度の良い耳を、こっそり近付けてくださいな。
An.:  それではこっそりと、江澤の耳を先生の口元へ・・・・・・。
Dr.:  (いきなり江澤さんの耳元で)「わっ!! 」
An.:  (目を白黒させて)せんせーい。江澤の心臓が。
Dr.:  (澄ました顔で)では、本論です。  一般的には勘違いされることも、すくなくないのですが、スギ花粉症は鼻の病気つまり鼻疾患です。
An.:  (まだドキドキしてた感じで)たしかに、鼻の病気ですね。
Dr.:  ところが、必ずしも花粉症に詳しくない一般の病医院へ通院しますと。  なんと、内服や免疫療法などの、鼻粘膜とはまったく縁遠い治療法に終始します。
An.:  そう言えば、まず内服薬を頂くことは、少なくありません。
Dr.:  そうすると、胃や腸から吸収されたそれら薬物の成分は、血液に入り全身を巡りそしてそれからやっと目的地である・・・・・・。
An.:  花粉症の現場の、鼻粘膜に到着するわけですね?
Dr.:  例えて言えば、火事現場。この場合、それは鼻粘膜の炎症のことですけれど。  火事現場に消防車が辿り着くまでに、はるか遠くをぐるっと回ってから消火活動を始めるようなもので。
An.:  fmいずみの放送局から、地下鉄泉中央駅まで行くのに、まず地球を1周するようなものでしょうか?
Dr.:  さすがは1を聞いて10を知る江澤さん。そのとおりです。  しかも火事の対応でいちばん大切なのは、火事が発生してから消火活動をすることではなくって。
An.:  まずは、「火の用心、さっしゃりまーせー」と拍子木を叩いて、火の始末に十分用心することであって。
Dr.:  大火が発生してから、あわてて消防車を出動させることでは、決してありません。
An.:  三好先生。スギ花粉症だって、炎症が発症してからあわてて火消しに回るよりも、もっとも重要なのは初期に適切な治療を受けること、あるいは予防策の数々を講じること、じゃありませんか。
Dr.:  それで最新の治療法なんですけれども、当院では最近、最初に鼻粘膜にスギ花粉症のアレルギー反応を抑制する薬剤を、軽く塗布して鼻粘膜の過敏反応を除去してやります。
An.:  それって・・・・・・、痛くないんでしょうか?
Dr.:  薬剤を鼻粘膜に塗布したときに、ちょっとツンとする感覚は生じますが、その処置とシーズン中の3ヶ月間続けて内服薬を続けるだけで。  そのシーズン、つまり処置を受けた1年間は日本人であることを、すっかり忘れて過ごすことができます。
An.:  「医学は日進月歩」。その先生のアドバイスを、江澤は一生忘れません。
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