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2016年アレルギー調査 〜ノモンハンを巡る旅〜 レポ5 総務課 青柳 健太

 前号のあらすじは、9月17日(土)、ハイラルから満州里へと向かう道中で昼食をとったところまでお話ししました。  引き続きまして2016年中国アレルギー調査レポートをご紹介します。

●4日目 9月17日(土)

ハイラル → 満州里  満州里の手前18㎞にあるジャライノールと言う街での昼食をとった一行は、ロシア国境が目前にせまる草原をひた走ります(図1)どこまでも続く道路。  すると、視界に小高い連峰とその頂上付近に林立する巨大な風力発電器がいくつも現れました(図2)町の周囲に建てられた風力発電群。その数はゆうに100基以上もあり、シベリアから流れ込む強い風を動力にしているようです。  その山を越えると、眼下に目的地である満州里の町並みが見えてきました。

○満州里(図3)

 満州里は、旧ロシア帝国が現在の中国黒竜江省を横断する東清鉄道の敷設にともない、中露貿易を担う交易都市として発展してきました。  ロシア側からは、シベリアで採れた木材や原油がシベリア鉄道を通じてロシア側の国境にある街ザバイカリスクに集められ、そこから中国の貨物列車に詰め替えられて中国国内に輸送されていきます。  なぜ、わざわざ積み荷を乗せ換える必要があるのか。それは、中露の鉄道の幅がそれぞれに異なるために相互乗り入れができないからです。  その理由には諸説あり、軌道の幅が広い分より大型の貨車が使用できる事や、有事の際に敵国の列車の乗り入れがされないようにすると言った防衛上の理由も存在しています。  ちなみに中国側の軌道幅は国際標準軌の1435㎜、ロシア側はそれよりも広い1524㎜の広軌が使われています。  先般、日露首脳会談が山口県で開催されましたが、その会談前にロシア側からはシベリア(第2)鉄道の北海道への延伸が提案されました。もしかしたら、近い将来には日本国内からユーラシア大陸を渡ってヨーロッパまでの鉄道の旅が実現するかも知れません。

(図1)どこまでも続く道路

(図2)町の周囲に建てられた風力発電群

(図3)

○国 門(図4・5)

 中露国境を行き来する鉄道上には「国門」と呼ばれる巨大ビルが建設されています。  以前は一般人の立ち入りは禁止されていましたが、今では観光名所の一つとして有料開放されています。ただし、残念ながら外国人は数㎞手前のゲートまでしか近づけないとの事。遠くから眺めるだけに留めます。

(図4)奥に2つの棟を繋いだ「国門」が見えます

(図5)ロシア製の機関車が停車しています

○マトリョーシカ広場

 国門からすこし東に行くと、これまた巨大なマトリョーシカ(ロシアの人形)が佇んでいます。正直怖い・・・・・・(図6)巨大なマトリョーシカの天辺に人がいます。その大きさは、写真のマトリョーシカのてっぺんにいる人と比べてみると、歴然としています。  施設全体がテーマパークとなっており、ジェットコースターなどのアトラクションが設置されていました(図7・8)。また園の入り口にはサーカス劇場があり、オンシーズンにはロシアのサーカス団の興業が見学出来るそうです。  話の種とばかりに入場すると、世界各国の著名人を模したマトリョーシカ(決して似ている訳ではないのですが、どことなく本人)がいくつも置かれていました。「全然似とらんやんけ! 」とツッコミを入れつつ、園内を見て回りました。  園の出口は、お土産コーナーに立ち寄らねばならない作りになっており、その商魂にはほとほと頭が下がります(図9)出口に通じるお土産屋さん。

(図6)巨大なマトリョーシカの
天辺に人がいます

(図7)マリリン・モンローなど各国の偉人が
描かれたマトリョーシカ

(図8)園内は人間より
マトリョーシカの数が多い?

(図9)出口に通じるお土産屋さん

○ロシア料理店「カチューシャ」

 夜の満州里は、様々な色彩のネオンが街路を明るく照らし、中国語とロシア語が併記された看板がこれでもかと林立するビル群を飾り立てています(図10)ネオンが中露国境の空を照らします。  今日の夕食は、満州里出身の女性ガイドの王さんのお兄さんが経営するロシア料理のお店「カチューシャ」です(図11)落ち着いた雰囲気の店内。  このカチューシャという名前は、ロシアでは比較的よく見られる名前である「エカテリーナ」の愛称です。日本ではロシア民謡の代表曲としてその名が親しまれており、最近では茨城県大洗を舞台にしたアニメ作品のキャラクターとして広く認知されています。  さて、料理の説明にいきましょう。

(図10)ネオンが中露国境の空を照らします

(図11)落ち着いた雰囲気の店内

○ビール「スタリー・メルニク」(図12)

 インターネットで調べたので自信がないのですが、ロシアのスタリー・メルニク醸造所でつくられたビールです。その名前は、ラベルに描かれている「古い粉挽き風車」を指しているそうです。  背が低く横幅のあるビンは、あまり日本ではみかけないタイプです。味はすっきりとしたキレがあり、日本の発泡酒に近いイメージで料理と一緒に飲むには適しています。

(図12)日本では見たことの無いロシアのビール

○サラダ「セリョートカ・パド・シューバ」(図13)

 訳すと「毛皮を着たニシン」という意味の料理です(多分)。ニシンの塩漬けと茹でたジャガイモ、ビーツ、ニンジンなどを積み重ねて盛り付けられるのが特徴です。ポテトサラダに近い風味と、野菜の甘味がマヨネーズとマッチした、とても食べやすく親しみの感じる料理です。  ロシアでは誕生日に作られる事が多くあるようで、ある意味ケーキと同じなのかも知れません。

(図13)ポテトサラダにそっくりの「セリョートカ・パド・シューバ」

○定番料理「ボルシチ」(図14)

 ロシア料理と言えば外せないのがスープ料理であるボルシチです。ビーツ(赤紫色の根菜)特有の鮮やかな赤色が目を引き、これにサワークリームをのせた物が一般的です。  程よい酸味と良く煮込まれてトロトロになったビーツ、多めの油でアツアツに保たれたスープはそのまま食べても美味ですが、パンを浸して食べるとより旨味が増します。

(図14)ウクライナ風「ボルシチ」(ビーツ入り)

○スモークサーモンのルイべ(図15)

 塩漬けスモークサーモンを凍らせた料理で、シャリシャリとした食感とスモークした薫りが楽しめる一品です。  完全にお酒のツマミですよね。

(図15)塩漬けスモークサーモンのルイべ

○ガルショーク(図16)

 いわゆるビーフシチューのつぼ焼きです。周囲をまんべんなく熱されるため、よく煮込まれた牛肉とジャガイモはとても柔らかく、味も良く染みこんでいます。つぼの入口をパン生地で塞いだシチューもありますが、料理名の違いがよく判っておりません(汗)。

(図16)お一人用のツボに入ったビーフシチュー

○シャシリク(図17)

 牛肉と鶏肉の串焼きです。香草などを表面にまぶし、串に刺して焼き上げます。味付けはとてもシンプルですが、まさにガツンッ! と肉を食べている実感が持てる料理です。食べ過ぎて少々胃もたれしたのはご愛敬……。  付け合わせの子皿にはキムチ(ロシアにもキムチがあるようです)と、チリッと辛いチリソースです。

(図17)まさにお肉! 牛・鳥肉の串焼き

○ポップコーン(図18)

 口直しに甘い味付けのされたポップコーンです。説明は……いらないですね(笑)。

(図18)口直しのポップコーン

○まぐろのサラダ(図19)

 ガイドさんが「まぐろのサラダを頼みました」と言ったので、カルパッチョのような物をイメージしていましたが……、ツナサラダの事でした。つづく

(図19)まぐろ(ツナ)のサラダ