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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

げんき倶楽部杜人

~シリーズ 学校健診その20~

 耳・鼻・のどに関する病気を扱う「三好耳鼻咽喉科クリニック」の三好彰院長は、耳鼻咽喉の診療に携わって30年余り。今回は2013年1月にfmいずみで放送された内容を紹介する。

An.:…江澤アナウンサー、Dr.:…三好院長]

~シリーズ 学校健診その20~

An.: 三好先生、前回は雲南省の昆明市で昆明医学院との共同研究の際、珍しい食事をされたと伺いました。バター茶のお話も新鮮でしたが、今回の珍しい食事とは何だったのでしょう?
Dr.: 江澤さんは、イナゴのつくだ煮を食べたことがありますか?
An.: イナゴって、あの虫のことでしょうか。江澤はあまりなじみがありません。
Dr.: 私が子どものころは、稲刈りが終わった時期に田んぼでイナゴを捕まえては、つくだ煮にして食べていました。
An.: それって、おいしいんでしょうか?
Dr.: 砂糖としょうゆで甘辛く煮付けて食べるんですが、日本では古くから動物性タンパク質を摂取するために、イナゴを食用にしていたんです。
An.: ちっとも知りませんでした。
Dr.: 918年ごろに作成された「本草和名」という資料に、日本人がイナゴを食べていたことを示唆する記述があるといわれています。ですから日本人の食事としては、歴史的になじみ深いものといえそうです。
An.: へぇーっ。
Dr.: 先に述べましたように、こうした昆虫食は動物性タンパク質の摂取が目的ですので、肉食が禁止されていた江戸時代の日本でも、貴重な栄養源と考えられていたようです。
An.: そうだったんですね。
Dr.: ですから、明治維新後の日本では肉食が普及し、昆虫食の習慣は激減しました。しかし食糧難に見舞われた戦中から戦後にかけて、昆虫食は復活したんです。ただ一時期、水田への過剰な農薬散布が行われたためイナゴが少なくなったんですが、殺虫剤の多用が批判されるようになって…。
An.: イナゴはまた増加したんですね?
Dr.: それで以前のように、イナゴ捕りが行われるようになりました。
An.: 動物性タンパク質の摂取が目的でしたら、日本には他にも昆虫食の習慣があるのでは?
Dr.: 特に山間部の肉や魚が手に入れづらかった地域では、イナゴだけでなくハチノコやザザムシと呼ばれる川の浅瀬にすむ昆虫類、そしてカイコガなども食用にされました。
An.: ハチノコは江澤も聞いたことがあります。
Dr.: 信州、つまり長野県では、スズメバチの巣を採取して、巣の中の幼虫やさなぎをつくだ煮にします。
An.: スズメバチの巣って、そんなに簡単に採れるんですか!? 危険じゃないんですか?
Dr.: ハチの巣を見つけたら、夜になってからハチの出入り口に特殊な花火を仕掛けていぶすんです。
An.: そしてハチがまひしたところで…。
Dr.: 巣を採取するんです。

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真綿を目印にハチの巣探し

An.: ハチの巣って、そんなに簡単に見つかるものなんでしょうか?
Dr.: 井伏鱒二という小説家の名前を、江澤さんはご存じですよね。
An.: ええ、「山椒魚」や「ジョン万次郎漂流記」で有名ですよね。そうそう、「ドリトル先生アフリカゆき」を訳したのも井伏鱒二でしたよね。江澤はドリトル先生が大好きで、何度も繰り返し読んだ記憶があります。
Dr.: 私もあれは好きでした。動物語を話せるドリトル先生が、奇妙な名前の…そうそう「オシツオサレツ」なんて名前の動物もいましたが(笑)、そんな動物たちとアフリカで活躍するんでしたね。
An.: で、その井伏鱒二が?
Dr.: この井伏鱒二の作品に「スガレ追ひ」という短編があるんですが、その中に、信州の伊那地方で子どものころからハチの巣採りをしていた人たちのお話が紹介されています。
An.: それは面白そうですね。
Dr.: 今でもハチの巣を採取する方法としては、これが一般的らしいんですが、まずカエルを捕まえます。
An.: カエルですか?
Dr.: その肉を小さな団子にします。
An.: 直径2~3ミリといった感じでしょうか。
Dr.: その肉団子に目印として、よじった真綿を付けておきます。これは発泡スチロールでも代用できるみたいですが。
An.: 目立つようにしておくんですね。
Dr.: 次に、カエルの死骸をハチが飛んで来そうな場所に置いておきます。すると働きバチがやって来て、肉団子を作り始めます。
An.: 光景が目に浮かぶようです。
Dr.: 機を見て、その肉団子を真綿付きのものに取り替えます。するとハチは、自分の肉団子と取り違えて、真綿の目印付きの肉団子をしっかりと抱いて…(笑)。
An.: 巣へ向かうんですね?
Dr.: 日が暮れかけて周りが薄暗くなっても、この白い真綿が目印となって…。
An.: ハチの飛んでいく様子が、よく見えるんですね(笑)。
Dr.: それを追い掛けていくと、ハチの巣の在りかにたどり着くんです。
An.: そして、その巣をいぶすんですね。
Dr.: 江澤さん、早速まねしちゃいけませんよ(笑)。
An.: お話は次回に続くんですね。本日はありがとうございました。

中国・西双版納(シーサパンナ)名物の虫料理に舌つづみを打つ院長と清水先生(愛知医大) 中国・西双版納(シーサパンナ)名物の虫料理に舌つづみを打つ院長と清水先生(愛知医大)

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