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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

げんき倶楽部杜人

~中国との国交改善に向けた交流その1~

 耳・鼻・のどに関する病気を扱う「三好耳鼻咽喉科クリニック」の三好彰院長は、耳鼻咽喉の診療に携わって30年余り。今回は昨年12月にfmいずみで放送された内容を紹介する。

An.:…江澤アナウンサー、Dr.:…三好院長]

~中国との国交改善に向けた交流その1~

An.: 話題は突然変わるんですが、三好先生は9月に中国の中南海で中国政府を動かす人物の一人、唐家せん(とうかせん)さんにお会いになったそうですね。唐家せんさんといえば中国の元外相で国務委員も務めた、日本人にとてもなじみのある政治家ですよね。
Dr.: このところ日本と中国の関係が冷え込んでいて、やや感情的な対立に走りがちになっていましたよね。その辺を私たちの交流で改善できるのではなかろうかと考えたんです。
An.: 先生は一言で簡単にお話しされますけれど、そんなに容易に実現することではありませんよね。
Dr.: 確かに国と国との国際関係の問題ですから、難しく考えたら最初の一歩を踏み出すことさえ、なかなかできることではありません。でも、どんなに難しい国際関係とはいえ、実際に関わっているのは人間同士なんですから、相手の立場になって思いやりを持って考えれば、一見小難しい国際問題も案外とっつきやすかったりして…。
An.: もしかしたら、そうかもしれませんが。先生が行った中南海は、中国政府の中枢部分で、北京市内にあるといっても絶対に近寄れない秘密の存在だと聞いたことがあります。
Dr.: 場所的にも、北京の天安門の真向かいに位置していますし、あの紫禁城に隣接していますからね。重大な政治的機密に囲まれた近寄り難い一角です。
An.: 先生は、どうやってそんな中国国家の機密の中枢へ招待され、国を代表するような人物と面会することが可能だったんでしょうか?
Dr.: もちろんこれには、それなりの手順も必要でして。
An.: 具体的には、どんな形で面会が実現したんでしょうか?
Dr.: この、fmいずみのリスナーの方はよくご存じだと思いますが、毎週金曜の夕方7時半から放送されている「賢ちゃんの、いとしのサザン」に出演している…。
An.: 秋葉賢也さんですか?
Dr.: 私は、衆議院議員で前厚生労働副大臣の秋葉賢也君の後援会長を務めているんですが、彼が大きく関わっています。北京には、北京大と清華大という中国を代表する二つの大学があります。私は、これまでの中国における研究活動を通じて、ことに清華大と長いお付き合いがありました。
An.: 清華大は、朱鎔基(しゅようき)元首相や習近平(しゅうきんぺい)国家主席の出身校でしたよね?
Dr.: さすがは江澤さん。なんでも詳しいんですね。その北京大や清華大の関係者との長い交流の中で「日本と中国の過去の歴史にとらわれない、若い世代の政治家をお互いに推薦し、紹介し合うことで、将来の両国関係を親しく語り合える、そんな政治関係をつくろう」という話し合いを進めてきました。
An.: 今の両国の混迷を解決するだけでなく、未来を見据えているということですね。
Dr.: 現在の両国のパイプラインは年老いてきて、政治的危機に対応するようなパイプラインは存在しないんです。「今」ではなく「次世代」のパイプラインを確保しておこうというのが私たちの願いなんです。

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中国政府ブレインらとの出会い

Dr.: それで先生は、モントルーまで会議に行って来られたんですね?
An.: 私は当時、日本の難聴者団体の中で全難聴と呼ばれるグループの顧問を務めていたものですから、付き添いのような形でスイスへ行きました。
Dr.: 付き添いと言いますと?
An.: 耳が不自由で聞こえに困るという状況は、一般的に考えるよりはるかに日常的な面で不利なんです。ですから、単に耳の病気の医学的管理の面だけではなく、国外での安全面の配慮も含めたお世話役を兼ねて、国際会議に付き添い参加となった。そういうお話なんです。
Dr.: それは先生、お疲れさまでした。
An.: そのモントルーで、中国の南京医科大から派遣された耳鼻科医たちと知り合いまして。
Dr.: それが先生の、中国とのご縁の始まりだった?
An.: 翌年、つまり1989年に、私が南京医科大の耳鼻咽喉科の当時の主任教授を日本に招待しました。
Dr.: その教授は先生のお招きで仙台にいらしたんでしょうか?
An.: はい。私の家に2カ月間ホームステイして、2年後の1991年、今度は私が南京医科大に2カ月間伺いました。次回は、この交流を機に、どのようにして私が中国政府のブレインたちとの関係を築いていったのかというお話を紹介します。
唐家せん元外相と握手する三好院長
唐家せん元外相と握手する三好院長

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