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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

げんき倶楽部杜人

げんき倶楽部杜人学校健診その12

  耳・鼻・のどに関する病気を扱う「三好耳鼻咽喉科クリニック」の三好彰院長は、耳鼻咽喉の診療に携わって30年余り。今回は昨年10月にfmいずみで放送された内容を紹介する。

An.…江澤アナウンサー、Dr.…三好院長]

~シリーズ 学校健診その12~

An.:
三好先生、前回は中国・雲南省での旅の話題でした。そこで、とてもおいしいお茶に出会ったそうですね。
Dr.:
お米をはじめとする食事も、とてもおいしかったですよ。味は、雲南の各地域によって多少異なりますが私は大好きです。
An.:
雲南省は、お米やおそばの原産地といわれているんでしたよね。
Dr.:
省都の昆明市は標高1900メートルくらいにあり、一年中気温が20度前後で過ごしやすく、別名を「春城」、つまり春のすみかと称されるほど住み心地満点の都市です。
An.:
先生はその昆明市を経て、香格里拉(シャングリラ)県へ行ったそうですね。江澤の記憶では「シャングリラ」という言葉は、確か「ユートピア」「理想郷」という意味を込めた名前だったような。
Dr.:
映画にもなったジェームズ・ヒルトンの小説「失われた地平線」という本の舞台とされ、それにちなみ2001年、もともとの中甸(チュウデン)県という名称から変わったんです。
An.:
とてもきれいな所なんでしょうね。
Dr.:
周辺を、ヒマラヤの神々の住む清らかな高い峰に囲まれた街と豊かな自然、そしてチベット族の人々の信仰深い日常生活の中にある場所です。
An.:
先生、江澤は何よりもお食事が気になります(笑)。
Dr.:
はい(笑)。香格里拉はキノコが豊富で、マツタケが何トンも採取されるんです。
An.:
マツタケ! まぁステキ! 土瓶蒸しなんかにするんでしょうか。
Dr.:
そうした和食のメニューはさすがにありませんでしたが、現地のレストランでは、キノコ鍋の中にぜいたくにマツタケが入っていました。マツタケ焼きもオーダーして豪快に味わいましたよ。
An.:
そんなにたくさん採れるんですね。
Dr.:
香格里拉では、年に約2000トンのマツタケを日本に輸出しています。地元の業者の方とお話する機会があったんですが、その日も2トンの仕入れがあると自慢していました。その業者の車で観光地を移動したときには、車の後部に大きなマツタケの固まりが積んであって、車内がマツタケの香りで気が遠くなるほどでした。
An.:
香格里拉のマツタケは、日本人の食卓へ届けられるんですね? 現地の人よりも日本人の口に入る量の方がはるかに多いんでしょうか?
Dr.:
現地の航空会社の機内誌にマツタケの記事が掲載されていました。それによると「日本人はマツタケをとても愛好していて、ほとんど〝崇拝〟に近い感情を持つといっても過言ではない。毎年7月から9月、デパートの食品売り場ではマツタケを一番目立つ所に配置している。もっともその値段もここでは考えられないほど高価である」だそうです。
An.:
よく見つけましたね。
Dr.:
その記事のタイトルが「中国人もマツタケを食べよう」ですって。
An.:
気仙沼市で採れるフカヒレが、ほとんど中国へ輸出されていると聞いたことがありますが、まるで逆ですね。

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世界の山々から放送スタート!?

Dr.:
そんな素晴らしい香格里拉でfmいずみのこのトークをやってみたいと思うんですが、ただ一つ障害がありまして…。あちらは酸素が薄いんです。
An.:
そうなんですか?
Dr.:
このfmいずみのスタジオでは、気圧が1013ミリヘクトパスカルなんですけど、香格里拉の山へ登ると、標高4500メートルの地点で気圧は約680ミリヘクトパスカル、つまりこのスタジオの半分の酸素しか吸い込めないんです。私たちのグループは、高山病の研究を行うため、あえてそこまで行きますが。
An.:
江澤はマツタケだけで十分です。
Dr.:
標高4500メートル地点まで登るときには、簡易酸素ボンベを持参しますし、香格里拉の中心部自体は標高3300メートルくらいですから、そんなに苦しくはありません。もっとも走ったりするのは無理ですし、1階から2階へ上るのも階段ではかなりきつい思いをします。しかし不思議に思う部分もあります。
An.:
何でしょう?
Dr.:
チベットには10回近く訪問していて、その中心地のラサ市は標高3640メートルなんです。そこのゴンカル空港に降り立つと、本当に酸素欠乏が実感できるほど苦しいんですが、わずか300メートルしか違わない香格里拉では、息苦しさはさほど感じないんです。
An.:
そんなに違うものなんですね。
Dr.:
標高4500メートルの山のてっぺんでは無理かもしれませんが、3300メートルの香格里拉だったら、fmいずみの収録は大丈夫かもしれませんね。
An.:
まぁステキ! それでは三好先生、ぜひ世界の山々からの「ラジオ3443通信」をオンエア(OA)しましょう。
Dr.:
手始めに、泉ケ岳からですね(笑)。
昆明と香格里柆間の飛行機の機内誌には日本人とマツタケのエピソードが…
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標高4500メートルでOA中の院長と森秘
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