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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

峠の復路(帰り)で耳がつまった感じとなってしまいます

Q:頭の中には雑音がうずまき、不快感がたえず出てしまうのです。

山間部に住んでおり、隣の大きな町に行くのに、わたしの自宅からクルマで片道3時間もかかります。

交通の難所と呼ばれている峠を越えていくのですが、往路(行き)はそうでもないのに、復路(帰り)で耳がつまった感じとなってしまい、音が聞こえにくくなります。

加えて、頭の中には雑音がうずまき、不快感が出るのです。

気圧の変化によるものなのでしょうが、個人個人で差があったり、加齢による「起こりやすさ」もあるのでしょうか。どうかよろしく教えてください。 

(57歳/女性)

A:ごく軽い滲出性中耳炎による耳の違和感と推測されます。

まさに、「行きはよいよい、帰りは怖い」の世界ですね。

まあ冗談はともかく、ご相談の症状は、ごく軽い滲出性中耳炎による耳の違和感かと推測されます。この滲出性中耳炎とは、鼓膜内外の気圧の調節に関わっている、耳管という管がうまくはたらかず、鼓膜の動きが悪くなっている状態のことです。

これがひどくなると、鼓膜の内側に水のような炎症性の液体が貯留し、耳のつまった感じがいっそう強くなります。

その症状は、まるで新幹線に乗ってトンネルに入った瞬間のような感覚で、耳がふさがったように、一枚何かがかぶさった上から音を聞いているような症状おぼえます。さらに自分の声が耳の中で響いて聞こえたり、頭全体がガンガンするなど、たしかに不愉快なものです。

ご想像のとおり、滲出性中耳炎は急激な気圧の変化で起こりやすく、高い山の上り下りや飛行機の上昇下降の際に発生します。ふつうは唾を飲み込んだり、あくびをすることで改善することが多いのですが、うまく行かないこともあります。

個人差があるという点では他の病気と同様で、たとえば鼻の病気、ことに副鼻腔炎(蓄膿症)のある人では、後鼻漏のために耳管がつまるので悪くなりやすい。という現象も見られます。また小児では耳管入口部にアデノイドがあるために、老人では耳管を開く筋肉の衰えのためにそれぞれ耳管が機能しにくく、滲出性中耳炎になりやすいものです。

今回のご質問も、多少は年齢的な要素が関わっているかもしれません。

(月刊ホスピタウン7月号掲載)

 
関連リンク: 用語集 滲出性中耳炎
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