3443通信 オンライン  
みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集


Q:気圧の変化で耳が詰まって聞こえにくい

山間部に住んでおり、隣町に行くのに自宅から車で片道3時間もかかります。この際、交通の難所と呼ばれている峠を越えて行くのですが、往路(行き)はそうでもないのに、復路(帰り道)で耳が詰まった感じとなって音の聞こえが悪くなります。加えて頭の中には雑音が渦巻き、とても不愉快です。気圧の変化によるものでしょうけれど、個人差があったり加齢によって起こり易くなったりするものでしょうか?

(57歳・女性)

 

A:ごく軽い滲出性中耳炎

まさに「行きは良い良い、帰りは恐い」の世界ですね。

まあ冗談はともかく、ご相談の症状はごく軽い滲出性中耳炎による耳の違和感かと、推測されます。この滲出性中耳炎とは、鼓膜内外の気圧の調節に関わっている耳管と名付けられた管がうまく働かず、鼓膜の動きが悪くなっている状態です。これがひどくなると、鼓膜の内側に水みたいな炎症性の液体が貯留し、耳の詰まった感じが一層強くなります。その症状は、まるで新幹線に乗ってトンネルに入った瞬間のような感覚で、耳が塞がったような一枚被さった上から音を聞いているような、症状を覚えます。さらに自分の声が耳の中で響いて聞こえたり、頭全体がガンガンしたりして、確かに不愉快です。

そしてご想像のように、この滲出性中耳炎は気圧の急激に変化するときに起こり易く、高い山の昇り下りや飛行機の上昇・下降の際に発生します。普通、つばを飲み込んでやったりあくびをしたりすると改善することが多いのですが、うまく良くならないこともあります。

他の病気同様に個人差はあり、例えば鼻の病気ことに副鼻腔炎(蓄膿症)のある人では、後鼻漏のために耳管が詰まるので悪くなり易いなどという現象も見られます。それに小児では耳管入口部にアデノイドがあるために、老人では耳管を開く筋肉の衰えのためにそれぞれ耳管が機能しにくく、滲出性中耳炎になり易いものです。

今回のご質問も、多少年令的な要素が関わっているのかも知れませんね。

 

関連リンク: 院長著作コミック「中耳炎世界の冒険」
症状用語索引 詳細用語もご利用下さい。

トップページへ 次へ もどる