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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集


Q:耳から頬に張り、サワサワと音がする

1年半ほど前から右耳が痛く、耳から頬にかけて張りがあります。また、脈拍に合わせて、サワ、サワ、と音が聞こえます。この音は脈が早くなれば早く聞こえ、遅くなれば遅く聞こえます。最初は開業医へ、次いで総合病院耳鼻咽喉科を尋ねましたが、CTでもMRIでも異常無いとのことでした。精神安定剤や筋弛緩作用のある薬剤を内服しましたが、効果はありませんでした。サワサワ音は大きくなって来ますし、痛みも張りもありますので集中力も欠如してしまうような気がします。

(34歳・男性)

 

A:上咽頭炎か、滲出性中耳炎

2つ教えてください。右耳の痛みに際して、後頭部痛が伴うでしょうか。また少し熱っぽくて、何となくボーッとする感じがいつも付き纏ってはいませんか?

実際に診察をした上での話ではありませんので、あくまで推察だということが大前提ですが、もしもこれら2つの項目が(+)なのでしたならば、上咽頭炎とそれに起因する滲出性中耳炎が考えられます。

上咽頭炎というのは、鼻の正面奥ののどの上にあたる部分(上咽頭)の粘膜に急性炎症が生じ、耳のやや下の部分の痛みと後頭部痛、さらにボーッとする熱っぽい感じがとり切れない状態です。この熱っぽい感じが原因で、逆上せるような感じとなり精神的にも集中力を欠くことが多いようです。

そしてこの部に炎症がありますと、ここは耳管の入り口ですので耳管に炎症が及び、滲出性中耳炎を引き起こします。滲出性中耳炎では、鼓膜内外の気圧の不均衡のために自分の声が耳に大きく響いたり、中耳の血管の脈うつ音が大きく聞こえたりします。

この病態の診断のためには、上咽頭をファイバースコープで覗いて見て、炎症の存在を確認することです。捲綿子でこの部分を擦過すると出血が見られますので、それも診断に役立ちます。

滲出性中耳炎については、耳管処置を行い気圧の調整をしてやると脈拍音も小さくなるはずです。

なお上咽頭炎については下記図書の1)を、滲出性中耳炎については2)を、それぞれ参考にしてください。

1)三好 彰:みみ、はな、のどの変なとき,いちい書房,東京,1993
2)三好 彰 監修・解説:まんが みみ、はな、のどシリーズ 中耳炎世界の冒険,いちい書房,東京,1998


関連リンク: みみ、はな、のどの変なとき 「咽頭痛」
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