3443通信 オンライン  
みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集


Q:現在9ケ月の男の子の滲出性中耳炎について

現在9ケ月の男の子の滲出性中耳炎についての質問です。

生後2ケ月くらいから耳鼻科にかかっていました。一時経過観察となり治療を中断していたのですが、風邪をきっかけに耳鼻科へ行くと検査され、滲出性中耳炎と診断されました。そしてムコダイン細粒を服用し、鼻の処置と鼓膜マッサージを受けているのですが、毎回子どもが泣くので大変です。そんな事情もあって病気について詳しいことを主治医には聞きづらく、不安に思っています。

教えてください。滲出性中耳炎って、どんな病気なんでしょうか?

(23歳・女性)

 

A:中耳炎には3種類あります。

冬の寒いさなか、風邪を引いていた子どもが突然耳を痛がり、転げ回るようにして泣きわめいたら、それはのどのばい菌が耳の中に入って腫れる急性中耳炎です。

風邪をひいたあとしばらくして、この頃なんとなく子どもの耳が遠いな、後ろから呼び掛けても返事をしないし、テレビも音量をやたらに上げる、親の言うことをちっとも聞かないし(これは前からそうだったかな?)。そんな様子が見られたら、それは鼓膜の内側に水みたいな炎症性の液体の溜まる、滲出性中耳炎です。

子どもの頃急性中耳炎を繰り返したことのある大人が、風邪などをきっかけに耳だれが出るようになったら、慢性中耳炎と考えられます。

滲出性中耳炎では、鼓膜内側に貯留した液体のために鼓膜の動きがにぶくなります。すると、ちょうど新幹線に乗ってトンネルに入った瞬間のような、詰まったような、塞がったような、一枚被さった上から音を聞いているような、少し聞こえの悪い状態です。

子どもは体の構造が中耳炎になり易いようにできており、この構造は10歳過ぎには変化して大人と同じになります。このため、急性中耳炎や滲出性中耳炎を反復する子どもでも、10歳を超えるとウソのように中耳炎とは縁が切れます。

たしかにその間聞こえの多少悪化することが多くて、困ります。学校の成績だって下がるでしょうし、幼稚園でも子ども同士の会話に加われず、淋しい想いをしたりします。

私などは子どもに説明するのに、「○○ちゃんのお耳に水が溜まっちゃった。ほったらかしにするとお耳が聞こえなくなって、テレビでドラエモンを見ても、ドラエモンが何を喋っているのか聞こえなくなっちゃうよ。そしたら○○ちゃんの人生の半分が真っ暗になるから、ちゃんと治してしまおうね。」と説明しています。まぁ、本人よりも付き添っている親の方が納得するみたいですけれども。 ですから、滲出性中耳炎では難聴(聞こえの悪さ)がいつまでもつづくということは、稀です。

滲出性中耳炎について詳しいことをお知りになりたいのであれば、私の下記図書が最適です。町の書店で、注文なさってください。またこの図書の一部分を、ホームページで読むことができます。

○三好 彰 監修・解説:中耳炎世界の冒険,いちい書房,東京,1998
(三好 彰,三好耳鼻咽喉科クリニック院長,南京医科大学国際鼻アレルギーセンター教授)

 

関連リンク: 院長著作コミック「中耳炎世界の冒険」
症状用語索引 詳細用語もご利用下さい。

トップページへ 次へ もどる