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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集


Q:カラオケで声が枯れてしまった

先日、カラオケで深夜まで歌っていたところ、翌朝になって声がすっかり枯れてしまいました。そういったことは今まで何回と無く経験しているのですが、今回はこれまでと異なり長引き、半月以上に及びます。もしかして咽頭癌では?と不安で堪りません。ちなみに煙草も酒も嗜みます。

(39歳・男性)

 

A:小さなポリープ、謡人結節の可能性

病的な声擦れの原因としては、声帯そのものに病変が存在する場合と、声帯を動かしている神経の麻痺と、大きく2つに分類することができます。

声帯そのものの病変には、炎症性の病気と、腫瘍性のそれとがあります。

炎症性の疾患は急性と慢性に別れ、前者は風邪などで一時的に声帯が赤くなり腫れる状態で、それを拗らせると後者となり声帯の赤みや腫れが長引き、いつも声の擦れている状態となります。炎症を拗らせるきっかけは声帯の無理な使用であることが多く、カラオケのような一時的なものから保母さんみたいな半ば職業的な声帯の駆使まで、さまざまです。

腫瘍性の疾患は良性のポリープもありますし、喉頭癌(咽頭癌ではありません)のような声帯にできる悪性腫瘍もあります。前者は政治家のダミ声のもとでもあり、そこまでひどくない場合でもカラオケの歌い過ぎから、謡人結節と呼ばれるごく小さなポリープをこしらえることもあります。また悪性の喉頭癌では、声擦れが最初の症状であることも少なくは無く、ヘビー・スモーカーに多いのも事実です。

声帯の神経の麻痺を反回神経麻痺と称しているのですが、これは肺癌や食道癌で時に見られます。ご相談の内容からは、カラオケの歌い過ぎがきっかけとなって謡人結節となった可能性が高いように推測されますが、その場合でも放置せずに耳鼻科医を受診し、適切な指導を受けた方が良いと思います。

 

関連リンク: 院長著作コミック「カラオケポリープは踊る!!」
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