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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集


Q:聴力が衰えてきた

最近、家でテレビを見ているときなど、自分で音量を調節すると子どもたちから「音が大き過ぎるよ」という文句が出て来ます。自分ではちょうど良いのですが・・・ 。そう言えば普段の会話でも「ちょっと聞き取りにくいな」と感じることが多くなって来ました。やはり年齢のせいで聴力が衰えて来たのかと、不安です。聴力が衰えるのは、どういうメカニズムからなのでしょうか。また人間では通常何歳くらいから、聴力が衰えるものなのでしょうか。環境の影響もあるのでしょうか。教えてください。

(33歳・女性)

 

A:蝸牛の神経細胞の変性

音は耳たぶで集音されて外耳道へ入り、鼓膜へと届けられます。鼓膜は音の物理的振動をキャッチし、耳小骨という小さな骨が内耳へその振動を伝えます。内耳の蝸牛と呼ばれる部位(かたつむりの形をしていて、かたつむり管とも呼ばれます)でその振動は電気信号に変換され、聴神経から脳へと送り届けられます。その信号は大脳皮質の聴覚中枢に最終的に伝えられ、音として理解されます。

この経路のどこに障害があっても聴力は低下しますが、通常年令的な衰えは蝸牛の神経細胞の変性によって生じます。これは機械に例えれば部品がすり減ったようなもので、替えが効きません。

もっとも機械の部品同様、長年使用した結果ですので、人間では50歳前後から目立つようになります

。ご相談ではお年がそれよりはるかにお若いようですので、年令的な聴力の衰えとは考えにくいところがあります。

また、ご懸念のように環境の影響は無視できず、かなり大きな音のする職場で働く方は騒音性難聴となることがあります。その場合は、若い方でも聴力の低下することもあり、検査が必要です。もちろん耳の他の病気の可能性もありますので、一度耳鼻咽喉科で聴力検査を受けられることをお勧めします。

 

関連リンク: 院長著作コミック「難聴・早期発見伝」
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