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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

 

スポーツ外傷

@外傷性鼓膜穿孔

剣道で面をかぶった上から竹刀で耳をたたかれたときなど、外耳道の空気圧が突然に高まり、鼓膜に穿(せん)孔が生じます。なにぶん鼓膜はごく薄い膜ですので、あまりに強い圧が加わると比較的容易に穴が開きます。通常、小さな傷が鼓膜にできる程度で、その大きさもせいぜい数ミリくらいですが。

症状としては外力を受けた直後から、聞こえが悪くなり耳のふさがった感じもします。感染さえ生じなければ、一ヶ月ほどでこの穴は閉じます。けれど耳に水が入ったりして、細菌が穿孔部から中(中耳)に侵入すると感染状態となり、中耳炎を併発します。すると耳だれが出たりして、一層不愉快なことになります。気をつけてください。

なお鼓膜穿孔の状態によっては、耳鼻科医で穿孔を臨時に修復する処置をしてもらった方が良いこともあります。主治医にご相談ください。

この外傷性鼓膜穿孔はスポーツでは剣道のほかに、水泳中、隣の人の手が耳にぶつかったり、相撲で張り手が耳に当たった場合などに生じます。中には夫婦げんかで、この鼓膜穿孔をこしらえて、耳鼻咽喉(いんこう)科を受診される方もいますが、きっと夫婦げんかはスポーツなのでしょうね。

A音響外傷

運動会の練習の際、スターターのピストルを耳元で撃たれて耳のおかしくなった人を診ました。また射撃競技などで聞こえの悪くなる例も、ときにあります。このような症例への対応は、前に述べた音響外傷と同様で、予防が一番です。

B気圧外傷

スキューバダイビングやスカイスポーツで、水圧、気圧の変化に体がついて行けず、耳や鼻の痛くなることがあります。中耳腔(くう)や副鼻腔など人体内の空気の入っているスペースは、外気圧(水圧)とのバランスがうまくとれないと損傷を受けるのです。ダイビングではこれを予防する目的で、耳抜きと言って水圧に応じた気圧を、耳管を通じ鼓膜の内側に送る動作をします。飛行機では下降時など、スチュワデスが乗客にアメ玉を配っています。これはアメをなめ、つばをのみ込むと、耳管が開き気圧の調節がうまくいくからです。副鼻腔の気圧外傷は、副鼻腔炎の存在するときに生じやすいものです。普段の副鼻腔炎に対する治療が、重要です。。

C鼻骨骨折

鼻の骨の折れることが、スポーツではときにあります。耳鼻科受診の早いほど骨折はきれいに治りますので、その日のうちに耳鼻科にどうぞ。

(三好 彰:三好耳鼻咽喉科クリニック院長)


関連リンク: みみ、はな、のどの検査・処置 (外傷性鼓膜穿孔)
  みみ、はな、のどの検査・処置 (耳が聞こえない3)
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