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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

子どものための医療情報その(10)
中耳炎の治療法(滲出性中耳炎 その5)


滲出性中耳炎治療の基本は、耳管を通じた中耳腔(鼓膜の内側の小さなスペースのことです)の換気が基本です。

なぜなら鼓膜は、その内外の気圧が等しい時にもっともよく動き、音をキャッチします。そしてその気圧調整を司っているのが、耳管です。耳管がうまく動いて空気の入れ替えが十分ならば、鼓膜内外に滲出液が溜まることも少ないものです。

耳管を通じで中耳腔の換気を行うために、大人ではカテーテル通気という方法が用いられます。これは金属でできた管を咽頭の耳管の入口にあてがい、強制的に空気や薬物を耳管そして中耳腔に注入する手段です。この方法の効果は抜群なのですが、多少痛みがあって、必ずしも子ども向きではありません。

そこで子どもではゴム球を鼻の入り口にあて、空気を急激に鼻内に流入するよう本人に例えば「ハック」と発音させます。このように発音すると、鼻と口との間の粘膜が閉鎖し、鼻に送り込まれた空気が口に逃げずに、耳管へと導かれます。これにより、かなり強い圧で中耳腔は換気がなされる訳で、子どもの滲出性中耳炎には効果的な治療法です。

なお子どもでは、風邪を引くとすぐに炎症が耳管から中耳腔へと伝わります。滲出性中耳炎も、風邪でたちまち悪化します。くれぐれも風邪を引かせぬよう注意が必要なのです。
 
リクルート サンロクマル お母さん倶楽部 1997年10月号Vol.35

関連リンク: 院長著作コミック「中耳炎世界の冒険」
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