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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

子どものための医療情報その(10)
中耳炎の治療法(滲出性中耳炎 その4)


中耳炎の子どもはプールに入れない、と言われることがあります。それは半分真実で、半分誤解に基づいています。

以前述べたように、中耳炎にはいくつか種類があり、それぞれ対応が異なる訳です。中耳炎は大きく分けて、(1)急性中耳炎、(2)滲出性中耳炎、(3)慢性中耳炎、の3つに分類されます。これらのうち基本的にプールを禁止すべきなのは、急性中耳炎と慢性中耳炎の耳だれの多いとき、そして滲出性中耳炎で治療のために鼓膜にチューブが挿入されている場合、などです。ただし滲出性中耳炎でチューブを挿入している子どもでは、主治医と相談してうまく耳栓を使用すると、プールに入れることがあります。

滲出性中耳炎のチューブ挿入例でプールに注意すべきなのは、以下の理由によります。つまり滲出性中耳炎の治療で耳管機能改善のために鼓膜にチューブを入れます。このチューブは耳管機能と相まって、鼓膜内外の空気の流通を改善させます。鼓膜内外の気圧の調整がうまくできれば、滲出性中耳炎は良くなりますが、プールでは空気とともに水まで中耳腔にはいり、感染してしまう恐れがあるのです。

それに対してきちんと耳穴を密閉できる耳栓を使用するとプールの水は耳穴や耳管咽頭口から中耳へ流れ込みません。水泳帽で耳栓を外から抑えると、一層効果的です。

ぜひとも主治医に相談し、中耳炎にめげずにプールをエンジョイしましょう!
 
リクルート サンロクマル お母さん倶楽部 1997年9月号Vol.34

関連リンク: 院長著作コミック「中耳炎世界の冒険」
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