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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

子どものための医療情報その(9)
中耳炎の治療法(滲出性中耳炎 その3)


滲出性中耳炎では聞こえの少しにぶくなるのが基本的な症状です。けれども小さな子どもでは、耳の聞こえが悪いとか、自分から親に訴えることは、まずありません。たいていはテレビの音量を大きくしがちだとか、後から名前を呼んでも返事がない、何となくぼんやりしている、などの症状があって親が耳鼻咽喉科につれて来ます。ズキズキではなく、チクチクと耳が痛む、そんなこともあります。聞こえの悪さのために子どもは、学校でも友達の会話が聞き取れず、淋しい思いをしたり、授業で先生の話が把握できず成績が悪くなったりします。もっともお母さんのお小言も聞こえなくなって、それはその方が都合が良いと断言する子どももいます(?)

子どもの滲出性中耳炎は、前回ご説明した耳管の動きの低下していることが原因で発生します。子どもでは年令的に、のどの奥のリンパ組織であるアデノイドが大きくなっていて、耳管の入口である咽頭口を塞いでいることもあります。当然耳管はうまく開かず、鼓膜内外の気圧調整も不十分となります。子どもに滲出性中耳炎が多い理由の一つとして、アデノイド肥大が挙げられるのは、そんな理由からです。

アデノイドは4〜5歳に一番大きく、それ以降は縮小します。ですから、滲出性中耳炎がひどい場合には、子どものアデノイド切除も考慮されます。子どもの成長を観察しながら他の治療法を選択します。
 
リクルート サンロクマル お母さん倶楽部 1997年8月号Vol.33

関連リンク: 院長著作コミック「中耳炎世界の冒険」
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