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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

子どものための医療情報その(8)
中耳炎って何でしょう?(滲出性中耳炎 その2)


耳が音を捉えるのは、鼓膜と呼ばれている薄い膜が音波の振動をキャッチし、耳の神経に電気信号として伝える機構によります。そしてこの鼓膜は内外の気圧がまったく等しいときに、もっとも良く動きます。

鼓膜内外の気圧調整に関与しているのが、耳管という内耳腔(鼓膜の内側の小さなスペース)と、のどの奥とをつないでいる管です。耳管はのどの左右後上方で鼻の奥に開いています。通常耳管は嚥下(飲み込み)に伴い開くので、耳管の外の空気が流入し、鼓膜内外の気圧は等しく保たれます。しかし風邪を始め、のどに軽い炎症が存在した場合など、耳管内部の粘膜も腫れ上がり、空気の通りが悪くなります。すると鼓膜内外の空気圧は不均衡となり、鼓膜の動きが悪化します。音波が鼓膜に届いても鼓膜は振動しにくく、つまり耳の聞こえが悪くなります。

中耳腔はこうした耳管の炎症が続くと閉鎖されたスペースとなりますので、耳管の炎症が腔内にも波及します。すると炎症性の水みたいな液体が中耳腔の中に溜まり、鼓膜の動きを一層悪くします。この液体の中耳腔に溜まってしまった状態を滲出性中耳炎(滲出液の貯留する中耳炎)と称しているのです。学校健診で子どもたちがよく指摘されてくる「中耳炎」は、この滲出性中耳炎であることが多いのです、

この病気では聞こえが悪くなり、学校の成績も悪化します。きちんと耳鼻科で相談し、治していく必要がある訳です。
 
リクルート サンロクマル お母さん倶楽部 1997年7月号Vol.32

関連リンク: 院長著作コミック「中耳炎世界の冒険」
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