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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

 

耳の痛み、かゆみ
《鼓膜が緊張状態に、アレルギーで湿疹も》

耳の痛み、かゆみを起こす主なものを挙げてみましょう。

@大人の急性中耳炎

大人でも冬に風邪をひいていたりすると、急性中耳炎を起こして、耳が痛くなることがあります。大人の場合には、子供のときほど痛まないのが普通ですが、中耳炎を起こしかかっている時期に飛行機に乗ると、相当いたみます。

こういうときには耳管が炎症ではれ、気圧の変化に対し、鼓膜内外の気圧調節がうまくいっていないためです。その結果、子供の急性中耳炎とそっくりの、鼓膜緊張状態を引き起こしてしまうわけです。
このような場合には、鼓膜を切開して、気圧調節を助け、抗生物質、消炎鎮痛剤を投与すると、かなり楽になります。

一方、スキューバダイビングでは、深く潜るとき、耳抜きといって、水圧に応じた気圧を、耳管を通じ鼓膜の内側に送る動作をします。この際、耳菅の機能が落ちていたり、炎症で耳管がはれていたりすると、やはり鼓膜内外の気圧調節がうまくいきません。結果的に、鼓膜が水圧により強く内側に圧迫される、鼓膜緊張状態となります。

これも、急性中耳炎と同じような耳の痛みを引き起こします。

この痛みはやはり、鼓膜切開と抗生物質、消炎鎮痛剤の投与、耳管に対する処置で楽になります。また、潜水前から耳管機能改善の治療をすべきだ、と述べる耳鼻科医もいます。

A子供の外耳道炎

冬ではなく、夏、子供がプールや海で泳いだ後に耳が痛くなったら、外耳道炎を考えます。耳あかをとったときに傷ができ、外耳道炎になることもあります。耳珠(じゅ)と呼ばれる耳の穴の前の部分を押すと、痛みの強くなるのが特徴です。

この外耳道炎とは、簡単に言えば、耳のおできですので、押すと痛みがひどくなります。抗生物質と消炎鎮痛剤を服用すれば、痛みはなくなります。夜間であれば、耳の周りを冷し、市販の痛み止めで様子を見ても大丈夫です。翌日の耳鼻咽喉科受診で、ちゃんとよくなりますから。

B大人の外耳道炎

大人で、なぜか外耳道炎を繰り返す人を、ときに見ます。そんな場合には、外耳道湿疹の可能性と、背後に糖尿病の隠れている疑いとを考えねばなりません。後者は糖尿のせいで、感染症に弱い体質となっていることがあるからです。

大人の反復する外耳道炎では、一度湿疹と糖尿病の検査を受けることをお勧めします。

C外耳道湿疹

しつこい耳のかゆみを訴える人が時々あり、その対応に苦慮します。かゆみのために、耳をかいて外耳道炎を繰り返すことにもなります。

そんな外耳道湿疹の裏にアレルギーの関与していることがあり、アレルギー検査をすると、ダニなどに陽性反応の出る人がいます。しかもそんな人に抗アレルギー剤を使用すると、きれいに耳のかゆみがなくなります。

この外耳道湿疹は、時期的には夏から秋にかけて増加します。これにはダニの増加する季節との密接な関係が、指摘されています。

しつこい外耳道湿疹では、抗アレルギー剤の投与や軟こう塗布とともに、耳を清潔に保つことが必要です。刺激の少ないせっけんを選んで、きれいに耳の入り口を洗ってください。

(三好 彰:三好耳鼻咽喉科クリニック院長)


関連リンク: みみ、はな、のどの変なとき (大人の急性中耳炎ページ)
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