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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

 

おもちゃが耳に入ったら
《いじらずに耳鼻科医に》

子供がおもちゃを耳の穴に入れて取れなくなったり、大人でも昆虫が耳に入り込んで困ったり、そんな状態を外耳道異物と呼びます。今回は、その外耳道異物の話をしましょう。

@子供が耳の穴におもちゃを入れたとき?

熱があったとか、風邪の後とか、そんなきっかけもないのに、子供が急に耳を痛がったら、一度はこの異物を疑ってみなければなりません。子供の耳の穴は大人と違って、比較的真っすぐなので、耳の穴をのぞくと、異物の見えることがあります。

また、子供が耳の痛みを訴えたときに、その周囲を見渡すと、耳の中に何を入れたのか、想像のつくこともあります。
この場合、なまじ異物が耳の中に見えると、焦って取り出そうとし、かえって奥へ押し込んでしまうことがあります。特に、おもちゃのピストルの弾とか、丸い異物はそうなりがちです。

子供の外耳道異物は、下手にいじらずに耳鼻科医に見せるようにしてください。あまり奥に押し込んでしまうと、耳の穴の皮膚をちょっと切って取り出さねばならなくなります。

耳の穴に入れて危険なのはアルカリ電池です。これは中身が溶け出して、耳の骨を破壊します。顔面神経まひを生じ、顔の曲がってしまうことさえあります。アルカリ電池を子供のそばには置かないでください。

A昆虫が耳の穴に入り込んだとき?

虫が生きたまま耳の穴に入ると、耳の穴の中で暴れるので、痛いし、とてもうるさいし、一体どうなってしまうのか、と気が気でないものです。

これまでこのような場合には、家庭で調理用の油などを耳の中に流し込み、虫を殺してから耳鼻科医へ行くとされていました。

けれどもこの方法では、そううまく虫が死ぬとは限りません。万が一、鼓膜に傷がついていたら、油などのために、耳の神経がおかしくなってしまう可能性もあります。あまり対応にてこずるようなら、取りあえず耳鼻科医に見せるようにしてください。

耳鼻科医では虫に麻酔剤のスプレーを吹き付け、虫を即死させ、しかも耳が痛くないとうにして除去します。

B水泳の耳栓が取れなくなってしまったとき?

最近水泳が盛んになって、耳栓がとれなくなってしまった、という人が時々見られます。特に、シリコーン製の柔らかい耳栓をちぎって小さくして使った場合に、そんなことが起こりやすいようです。

このシリコーン製の耳栓は、耳穴に密着して水が漏れず、とても使いやすい製品なのですが、ちぎって使用するのは、やめるべきだと思います。

サーフィンをやる人では、耳栓は要注意です。そういう人は耳穴が狭くなってしまっていることがあって、サーファーズイヤーと呼ばれます。そんな状態でシリコーン製耳栓を使用し、シリコーンが耳穴の狭い部分に入り込んでしまったら、とてもとても取れません。シンナーでシリコンを溶かして除去した、とその苦労話をきかせてくれた耳鼻科医もいます。潜水時に、水圧のために、こんなことが起きやすいといわれています。サーフィンをする人は、気をつけてください。

高校生などで、耳栓代わりにチューインガムを耳にいれ、水泳する人もいますが、やめてくださいね。

(三好 彰:三好耳鼻咽喉科クリニック院長)


関連リンク: みみ、はな、のどの変なとき (外耳道異物ページ)
  みみはなのどの検査・処置 (耳が痛い時3)
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