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みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

めまい(1)


めまいという言葉は、実は以下の4つの感覚をひっくるめて形容しています。
(1)ぐるぐる回る「回転感」
(2)ふらふらする「動揺感」
(3)目の前が暗くなる「立ち眩み」
(4)まっすぐ歩けない「平衡失調」

そしてこれら4つには、それぞれに原因となる背景が異なります。
(1)ぐるぐる回るめまい

めまいだけがひどくほかの症状、例えば耳鳴りや聞こえの悪さ(難聴と言います)そして頭痛を伴わない場合、バランス感覚を司る神経にウイルスなどの感染の生じた可能性(前庭神経炎など)と、脳の血液循環障害(脳卒中など)が考えられます。

一瞬めまいがするだけで治まってしまう内耳の病気(良性発作性頭位眩暈症など)もありますが、これはあまり心配ありません。

他の症状を伴わない回転性のめまいでは、まず安静を守り、耳鼻科医に相談して下さい。耳鳴りや難聴を伴う場合にはなおさらです。

めまいに耳鳴りや難聴を伴う場合、有名なメニエール病と突発性難聴が考えられます。

メニエール病は内耳の浮腫が本体と考えられていますが、めまいを繰返すのが特徴です。めまいを繰返すうちに、聞こえの悪さが一層進行することもあります。

突発性難聴では、前の日まで耳はなんとものかったのに、ある日突然聞こえが悪化します。耳鳴りやめまいを伴うことも多いのですが、めまいを繰返さないのが特徴です。

めまいはその性質上、吐き気や嘔吐の伴うことがありますが、ひどい頭痛も見られる場合には要注意です。ことに頭痛があって突然に吐き、その後すっと痛みが消失するようならば、脳腫瘍である可能性もあります。脳腫瘍では、そもそも脳というものは頭蓋骨によって全体の容量が決まっているわけで、腫瘍ができて脳の圧が高くなると(これを頭蓋内圧亢進、略してIICPと言います)頭痛と突然の嘔吐を生じるのです、

頭蓋内圧亢進がひどくなると、人間の生命を司っている延髄が圧迫されて意識の無くなってしまうことさえあります。

めまいでは、特にめまい以外にいくつかの症状が伴う場合には、一度きちんと調べておいた方が良いのです。

次回めまいで発症した脳腫瘍の実例についてお話します。
 
河北新報 マイタウンかほく泉9月号 1997/8/27 Vol.26
めまいについては、コミック『さつきさんの憂鬱』でもご紹介しています。
症状用語索引 詳細用語もご利用下さい。
症状用語索引 めまい
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