3443通信 オンライン  
みみ、はな、のどに関する病名、症状などの用語集

いびき2 <いびきをかきやすい時>

 前回までは病気が存在して、その結果いびきをかき易くなっている状態について、 解説しました。けれどもいびきは、必ずしも病気でなくとも大きくなることがあります。今回は、そんな病気じゃないけれどもいびきをかく場合について、いくつか記します。

 その第1は体がひどく疲れているとき、です。普段から睡眠中は筋肉の緊張がゆるんで 軟口蓋(口の天井部分)や口蓋垂(いわゆるノドチンコ)がたれ下がり、呼吸のたびに 振動します。 それがつまり、いびきとなります。

 疲労時にはその筋肉の弛緩が一層ひどくなり、さらにはぜ舌根部(舌の付け根)が のどの奥深く入り込み、気道(空気の通り道)を狭くしてしまいます。このため、すごい大いびきとなり易いわけです(図1)。

 もちろん肉体的な疲労だけでなく、精神的にキツイ時にも睡眠時の粘膜の弛緩が強く、 同時にいびきをかき易くなります(図2)。  この粘膜弛緩といびき増強との関連は、他の場合にももちろん共通します。ですから、例えばお酒をたくさん呑んで体が緩みきった時や、睡眠薬を服用して ぐっすり眠りこけている時なども、いびきが増強します(図3)。

 よく、年をとってからいびき をかくようになった、という話を耳にします(図4)。 一見奇妙なお話ですけれど、年齢とともに体の筋肉が弱りますから、のどの筋肉も 緩み易くなります。 いびきをかきがちになるのも、そんな理由からなのです。

 病気ではないと、一概に断言できないのですけれど、肥満はいびきのとても大きな 原因です。つまり太っていると、体の外ばかりでなく体内にも脂肪がついています。  空気の通り道である気道の内側にも、体の他の部分同様脂肪が付着してますから、当然 呼吸の際に摩擦音が出ます。 いびきがひどくなると呼吸が止まり、睡眠時無呼吸症と呼ばれる状態になりますが、 太っているとこの状態になり易いのです。肥満はいびきの原因であり、健康の大敵でもあるのです(図5)。

トップページへ 次ページへ 前ページへ